ウソとホント|信じると疑う
わたしは基本的に人が言うことを信じてしまう。
そして、それはとてもいいことだと思って生きてきた。
わたしは純粋だ。人を疑いの目で見るなんてことはしない人間だ。なんていう自分に酔ってもいた。
このスタンスを見直してみる。
人は本当のことだけを発して生きているわけではない。
本当のことを隠したり、真実とは違うことを言ったりする。
年をとるにつれて、その割合は増える。
理由はいろいろある。
自分のいやな部分を隠すため。人を傷つけないため。自分が傷つかないため。
他にもわたしが知らないだけで、理由はいくらでもある。
だから、発言は、その人の気持ちの、その物事のすべてではない。
このことにようやく気づけた今は、基本的に人を信じるというわたしのスタンスを見直そうとしている。
彼のその言葉の裏にどんな気持ちがあるのか?
彼女は本当にそう思っているのか?
と考えながら人の話を聞く意識を持ち歩きたい。
これは現実世界だけでなく、SNSにもあてはまる。
SNSの写真や言葉はその人が選んで載せているわけであって、現実のすべてではない。
インスタ映えの裏でタピオカが捨てられているという話を聞いたことがあるが、それだってそうだ。
投稿からは、かわいいタピオカを買って写真を撮ったことしかわからない。
極端に言うと、投稿がないからといって生活が充実していないわけでは決してない。
以前、人のSNSの投稿を見ては一喜一憂し、とても疲れた経験がある。
あの子とあの子が遊んでる。
あの子は先週はあそこへドライブに行って、今週は甘いものを食べに行って、とても楽しそうだなあ。
それに比較してわたしは、なんて地味な日々、、、
といった具合に。
今はSNSがすべてではないのだから、そんなのに振り回されてばかじゃないのと思える。
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ということで、人が発信するものは発言でもSNSの投稿でも、すべてではないのです。
信じることは悪いことではないけれど、
信じすぎるのはよくない。
疑う心はときに人のために、ときに自分のためになります。
それを肝に銘じて。