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走る

新人合同自主トレが始まった。
ファイターズはGAORAで初日のみ生中継があったので、食い入るように見ていた。

ドラフト前から、そしてドラフトの日から楽しみにしていた新人たちが、鎌ヶ谷スタジアムで練習をしている。それだけでもワクワクする。

外野のフェンス際、芝生ではなく土の部分を使ったポール間ダッシュが個人的には一番の見どころだった。
準備運動の時は年齢順で
①伊藤、今川
②五十幡、古川
③細川、根本、松本
という組み合わせだったのに、ダッシュの時は
①伊藤、古川、今川
②五十幡、細川
③根本、松本
という組み合わせになっていた。
そう、足の速さがストロングポイントの五十幡と細川が同じ組で走ったのだ。
もちろん全力ダッシュではないが、この2人が並んで走る姿に興奮した。

何本か走った中、細川が先にスタートして五十幡が追いかけるシーンがあった。
アスリートというのは負けず嫌いなものだ。細川もおそらく抜かされまいと走っていたのではないだろうか。
しかし大きかった差は見る見る縮まり、五十幡が抜いて終わった。
五十幡も必死に走っているという雰囲気ではなかった。8割ほどの力なのではないだろうか。
でも、速い。
俊足の細川を相手にしても、速い。
そして2人の走るフォームはとても綺麗だった。この2人の走る姿を見るためにお金を払ってもいいくらい、見ごたえのあるランメニューだった。

また、走り終えた2人の笑顔がとても良かった。
年齢は違うけれど同期。これから長い付き合いになる2人。そして未来のファイターズのリードオフマンのライバルとなる2人。
これからもずっと競い合いながら、笑い合いながら、鎬を削って高みを目指してほしい。

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