エスコンフィールドはまだ未完成(補足)
文春野球フレッシュオールスターの応募作品として以下を投稿しました。
もしお読みでない方は、先に上記記事をお読みください。こちらは補足記事になります。
応募作品には2000字という制限があって書ききれませんでしたが、エスコンフィールドではこんな改善もしています。
行列の整理
店舗の並び列でコンコースの通行がしづらい
→店舗前に整列用のラインを引く
線が引いてあるだけで、省スペースで多くの人を並ばせることができますね。すぐできるし低コストですが効果のある手法だと思います。
ドリンク専用レジ
「並び列が長い」「飲み物だけ買いたいのに30分も並びたくない」という意見に対して、一部店舗ではドリンク専用レジを取り入れて、不満の解消に努めています。
こちらはFビレッジ側の要請でこうなったのではなく、店舗の担当者さんが自発的に発案し実行していたように記憶しています(私の記憶では三州屋さんが発端)。
エスコンフィールドの運営会社だけでなく、各店舗の人たちも顧客のニーズにアジャイルに対応しているようです。
ソフトドリンクステーション
こちらは投稿作品の文中にもありますが文字数の関係で泣く泣く削った部分。
ソフトドリンクの売り子さんが常駐するブースです(sec117の柱のところにあります。写真に撮ってないのですが3階にもあったような気が…)。
「ソフトドリンク売り場を作る」となると手間も時間もかかりそうですが、机を置いて売り子さんを常駐させるだけ(赤いケースは普段売り子さんが持ちあるいているもの。完全キャッシュレスなのでレジも不要で、支払いは売り子さん手持ちの端末にて決済。飲み物が少なくなったら補給所から運んでくるだけ?)という方法を取ることで、ほとんどコストも時間もかけずに要望を実現しています。
実質的なコストは売り子さんの後ろの幕の製作費くらいでしょうか。
しかもこの試みのスタート時は、この場所に売り子さんを立たせていただけでした。
「包括的なドキュメントより動くソフトウェアを」
というアジャイル4つの価値のうちのひとつがここにも表れています。
ソフトドリンク売り場をどうするか、どうあるべきか、ということを時間をかけて検討してから動き出すのではなく、とりあえず売り子を配置してソフトドリンクが欲しい時にすぐ買えるようにする。それと並行して検討を行ない、テーブルを置いたり大きなメニュー幕を作ったりと設備を増やしてユーザが使いやすい場所にしていく。
小さな機能から作り始めて、動くものを顧客に見せ、要望を取り入れながら修正し改良していくその様子は正しくアジャイル開発のあるべき姿です。
モバイルオーダー
こちらはモバイルオーダーしたものを届けてくれるWoltさん。
まだ使ったことはないのですが、お隣の席の人が届けてもらってるのを見て「試合をずっと見ていられて便利だな」と思いました。
シャトルバス
開業したばかりの頃はクレームの嵐だったシャトルバスについても、料金を後払い方式にすることや、乗車券を球場内で事前に買えるようにしたことで待ち時間はかなり短縮されたと思います。
(ちなみに最初の頃は待ち時間が長いという噂を聞いて徒歩にしていたので、長い待ち時間の頃はよく知りません)
並び始めてから乗ったバスが発車するまでの待ち時間を3回ほど測りましたが、北広島駅行きはピーク時(試合終了直後)でも15分前後でした。
成長するボールパーク
開業時から通っていると、エスコンフィールド、そしてFビレッジがどんどん改善し、みんなが使いやすい施設に変化していることがわかります。
この先も「世界一のボールパーク」に向けて大きく育っていってほしいと思います。