ちょっとつぶやかせて
私はがん患者になりましたが、四六時中がん患者でいるわけではありません。って何言ってんの?と思われるかもしれませんが、自分の中にある思いというか、感覚をちょっと書いてみたいなと思います。
あくまでも個人的な思いです。違和感、不快感を感じられたらごめんなさい。
こんな人もいるわねぇ、くらいの軽い気持ちで読み流して頂けたら嬉しいです。
子宮がん、乳がんと2つもがんの手術を受けておきながら、日常生活を送っているとすっかりそれを忘れていて、傷がピリッと痛んだり、入浴前に鏡に映った自分の身体を見て「あ、私がんなんだ」と再認識することがあります。
がんであることを受け入れたくないだけかなとも思いましたが、ほんとにシンプルに忘れているんですよね。だからと言って、現実ではがんから逃げられず、今後も治療や診察は続くし、検査の結果も心配だし、ちょっと変な咳がでたり、内臓のどこかがチクチクしたりすると、転移したのかと恐怖におののいたりと気持ちは揺らぎます。
同時にどうしてがんになったんだろうともよく考えます。同じような食生活をしていても、がんにならない人もいる。遺伝的なこともあるだろうけど、根本的な何かを改善しないと、又同じことの繰り返しのような気もするし、その気づきができればきれいさっぱりがんともお別れできる気もします。この感覚は自分の奥底にあるものなので、掘り下げていく必要がありますね。
がんって長く付き合わないといけない病気だから、闘病とかサバイバルといった表現がふさわしいのかもしれない。
でも、私はどうしてもこの表現がしっくりこない。
元々は普通の細胞だった子が何らかの力が働いてグレてしまい、悪性腫瘍になってしまったんですよね。家庭内暴力みたいなもんです。学校や家庭内でのすれ違い、なんで分かってくれないの?と傷つき、同じ心に傷持つ仲間とつるんで暴れる。細胞も一緒。食の乱れ、睡眠不足、身体の声に耳を傾けない、日々のストレス。色んな原因がこの結果を引き寄せたんだろうな。そんな風に感じています。
人参リンゴジュース断食の石原先生は、自分で作った腫瘍は自分でしか治せないとおっしゃいます。もちろん緊急性や難しい状況などありますから、一概にその通り!とは言えませんが、この言葉は響きました。そう、私が作っちゃったんだ。手術で切除はしましたが、このことだけは胸に刻んでおこうと思いました。
イギリス王室のキャサリン妃が化学療法を終えてコメントされていましたが、その際に彼女の「キャンサーフリーの状態を維持する」という表現がとてもすてきだなと思いました。私もキャンサーフリーを維持できるように日々を過ごしていきたいです。自分に優しく、今この瞬間にフォーカスして生きる。そんな気持ちです。
とりとめのない、独り言を最後まで読んで下さりありがとうございました。