検査は続くよどこまでも③
乳腺外科の診察日。恐怖の針生検(結構トラウマ笑)の結果を聞きにいきます。もうこの時点で結果は覚悟していました。思えば婦人科の先生に胸のしこりに関しては緊急性は無いといわれた時点で、悪性である前提の話のような気がしていました。
その頃梅宮アンナさんが乳がんを公表されました。ステージⅢで全摘手術。その前に抗がん剤治療に入ると、、、どこかで聞いたような流れ。私が前回の診察後に看護師さんから説明を受けた流れにそっくりです。震えました。私もその道を辿るのか。まだ進行度も分かりませんし、右胸に関しては何も結論は出ていなかったので、あくまで推測の域を出ません。でも十分可能性はあります。そうなると梅宮アンナさんは同志です。同じ病に立ち向かう仲間、チーム・ジャンヌダルク。(今思いつきました)
すかさず彼女のインスタをフォローしてチェックしました。
昔は病気を公表する芸能人に対して無反応でした。というより「公表する必要があるのかな」なんて思ったり。でもいざ自分がこの立場になって、病に向き合う姿を堂々と見せてくれる芸能人に対して、同じ病に苦しむ人はこんな風に励まされるんだと実感してます。今まで勇気を出して公表してくださっていた方、ごめんなさい。そしてありがとうアンナちゃん、頑張ろうね!
と、前向きになれたりもしましたが、現実はなかなか私を甘やかしてはくれません。検査の結果は悪性腫瘍。1.5cm程度の腫瘍だそうです。ただこの時点ではリンパ節への影響も無さそうということで、一安心。そして、お約束の検査。今回は乳房内での腫瘍の広がり具合を見るための検査だそう。ありがたいことに今回は局所麻酔ありです。
ベッドに横になり、麻酔をしてもらっていると、先生が何やら物々しい器具を手に持っていました。青色のなんだか細長い銃のようなもの。エコーで腫瘍の場所を確認しながら、針を打ち込む作戦らしいです。大きな音が出るけど驚かないでねと言われた直後、パンっと弾けるような音と共に針がクリティカルヒット。とは言っても今回は麻酔が効いていて、痛みも感覚も一切ありませんでした。多少出血したようで、看護師さんに拭いてもらいながら検査は終了。
その後患部を保護するためのテープが貼られましたが、どこに売ってるんだと思うような幅15cm位の厚手のテープで鎖骨から脇腹の方までと、その対角線上にもう一枚でバッテンのようにギッチリと固定されました。
その後看護師さんからこのテープのはずし方を指導してもらいました。只者ではないこのテープ、8時間後にそっと剥がしていくことになります。8時間後の深夜11時頃に実際剥がしていくと大変でした。一気に剥がそうものなら皮膚まで持っていかれる勢いです。タオルをお湯で濡らし、テープを湿らせながら少しずつ剥がします。恐るべしメディカルテープ。
疲れたーっとこれで横になるわけにはいきません。明日の準備が残ってます。明日から入院で翌日には子宮がんの手術が待っています。入院ぎりぎりまで検査に終われる日々。2つのがんに対峙していく事の大変さはこの頃がピークだったと思います。
2箇所にできたがん。転移ではなく、共に原発がん。これが何を意味するのか。自分の身体の中で一体何が起きているのか?もちろんすぐに答えは出ません。でももう逃げないで、本気で向き合おう。そんな事を考えながら、入院の準備を進めました。 続く
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