【1】step1新しいことをはじめるきっかけをつかもう! きっかけを見つけてはじまりを作る
第1章
-きっかけを掴む/ 同志を探し仲間にする -
「はじまりをうむ」
新しいことをはじめるきっかけをつかもう!
step1:きっかけを見つけてはじまりを作る
ある日、ちょっといいジューサーをもらっちゃった!
高校2年生の夏休み 〜ある日の昼下がり〜
爽太は2階の自室でボーッとスマホのゲームをしていた。
「な〜んか、飽きたな‥。夏休み、ゲームばっかっていうのもなんか無駄な気がするし…」
そう言うと、爽太は喉の乾きを感じたので、スマホを充電器に差して、部屋を出た。
1階のキッチンに降りると、父の准一が真剣な顔で蕎麦を丁寧に切っていた。どうやらまた蕎麦を打ってるらしい。
准一「おー、爽太。今日も暑いな・・どうした?」
爽太「うん。夏休みの宿題のやる気がでなくて、ゲームしてたんだけど。喉が乾いたからさー。父さんはまた蕎麦打ってるの?」
准一「見りゃ、分かるだろ(笑)蕎麦って奥が深いんだぜ。今日が今までで一番いいできになりそうだ。なんでも楽しく、夢中になると面白くなるのよ。」
爽太「ふーん。父さんはいつも楽しそうだよな・・俺さ、宿題もあるんだけどさ…。夏休み、ゲームばっかりしてていいのかなぁ〜なんて思ってさ。」
爽太は、そのままなんでもない話を続けた。
准一は蕎麦に意識を向け直して切り始めたが、じっと爽太の話を聞いているようだった。そして、ふと蕎麦切りを止めて、キッチンの扉から調理器具を取り出した。
准一「実はさ、ついこの前、新しいジューサーを買ったんだよ。ボーナスもらったから奮発してね。ほら父さん、料理作るの好きだろ?」
爽太「そうなんだ、よかったね。」
准一「いろんな機能がついててさ。早速試してみたいことが山盛りだ。ただ、これまで使っていたちょっといいジューサーあるだろ?それが、これ。まだ使えるから、使わずにしまっておくのはもったいないなと思って・・会社の後輩にあげようかなと思っていたんだけど。」
爽太「え、誰かにあげちゃうの?だったら僕、これ、もらおうかなぁ。」
准一「うん、使うなら、ぜひ使ってよ。せっかくの夏休みで時間があるんだし、なにか作ってみたらどうだい?」
爽太「うん、いいね」
爽太は、そんなささいなきっかけから、父 准一からジューサーを受け取ることになった。手で持ってみると、ずしんと重い。
准一「じゃあ、どんなものが出来上がるか楽しみにしてるぞー」
トントントン…。准一はそう言って、再び集中して蕎麦切りをはじめた。
爽太は麦茶とスマホを持って、リビングのソファに腰かけた。
爽太「受け取ったはいいけど、、これ、どうすればいいんだろう??」
自分で欲しいと言ってしまったものの、急にジューサーをもらって爽太は戸惑いを覚えていた。
でもせっかくだったらなにか作ってみたいなあ、そうぼんやり考えていると、、
爽太「あ、そうだ!」
思い立ったら即行動の爽太は早速、友人の健人にLINEした。
このジューサーをどう使うか相談してみることにしたのだ。彼ならいいアイデアを持っているかもしれない。
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