【2】step4 どこに向かうのかをさだめてみよう! 小さく簡単に「やってみる」。
この話は、ささいなキッカケから、「新しいこと」をはじめることになった高校生の2人組が、経営者や起業家、ユーザーの声をききながら、サービスをつくりあげていく物語です。
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第2章 - 観察する/現状と発生している問題/ 理想とそこに至るまでの課題/真因課題(イシュー)-
「目的をさだめる」
どこに向かうのかをさだめてみよう!
Step4:小さく簡単に「やってみる」。
爽太「じゃあ早速どんな野菜と果物の組み合わせがいいか、色々とつくって試してみようか!」
健人「ちょっとまって、僕たち蕎麦を食べて、ジュースを3杯も飲んじゃったから僕はお腹がいっぱい。。。この続きは明日にしない?」
2人の前には飲み終わったコップが広がっていた。たしかに、胃の中がガポガポだ。
爽太「たしかに・・笑 夏休みっていいね。」
健人「そしたら明日は・・まずは個別に考えるのもいいよね。じゃあ、好きな野菜と果物をそれぞれ調達してきて、またこのミキサーでジュースをつくって飲んでみよう!」
— 次の日 —-
今日も快晴。青々とした空が広がっていて、本当にいい天気だ。
これでもか、というほどセミが鳴いている。
昨日と同じようにお昼前に健人が爽太の家にやってきて、キッチンに集まっていた。
2人が用意した野菜や果物がテーブルの上に広げられていた。
健人「よし!いろんな野菜と果物が揃ったな・・ところでさ、ミックスジュースってどうやって作るの?」
爽太「そこからだよな。(笑)母さんがよくジューサーでジュース作ってる姿を見てるから、見よう見まねでとりあえずやってみる!まずはどんな組み合わせでつくってみる?」
爽太「いま冷蔵庫の中にいちご、キウイが入ってるから、これらと野菜を組み合わせてみようか!」
健人「お、いいね。酸味がある2つだな・・何の根拠もないけど、僕の目の前にあるほうれん草とにんじんとか、どう?」
爽太「想像つかない!!(笑)OK!どんな味になるんだろうな~」
爽太は健人からほうれん草とにんじんを受け取って、冷蔵庫から取り出したいちごとキウイをいれたジューサーに2つの野菜も追加した。
ーーージューサーで調理中ーーー
ジューサーにかけながら、大きい透明のカップの中で、鋭い刃が音を立てながら野菜や果物を粉々にしている様子を、2人はドキドキしながら見ていた。にんじんが細かくジュースになっていく時は「おおっ!!」と歓声が上がった。
爽太「よし、できたんじゃない?」
ジューサーのひっかかりがなくなったことに気づいた爽太が健人に声をかけた。
健人「お〜美味しそう!早速飲んでみよう!」
健人はジューサーを取り外して出来立てのジュースを2人のコップに注いだ。
爽太&健人「ゴクッゴクッ」
健人「わぁ、美味しくて一気に飲んじゃった!」
健人はあっという間にコップの中のジュースを飲み干した。
爽太もほとんど飲み切っていたが、コップを見つめながら考えるように言った。
爽太「うーん、たしかに美味しいんだけど、ちょっといちごの主張が強すぎない?」
健人「たしかに、じゃ、いちごを少し減らして代わりにレモンを少し入れてみる?」
冷蔵庫の中にあったレモンをレモン絞り器で絞り、少しジューサーに加えた。
ーーージューサーで調理中ーーー
爽太「面白いなー。こんなに簡単に簡単に変わるんだね。」
健人「今度は酸っぱさが強くなりすぎちゃった気がしない?」
爽太「酸味をたかめつつ、もうちょっと甘めの・・じゃ、これにちょっとだけパインを入れようか!」
健人がスーパーで買ってきたパインを切り、ジューサーに入れた。
ーーージューサーで調理中ーーー
健人「ん〜!何度飲んでもさ、やっぱり新鮮な野菜と果物のミックスジュースは最高だね!これまで市販の野菜ジュースを飲む習慣もなかったからな〜。これ、食後のデザートとかにピッタリだと思うよ。」
爽太「最初はジュース作るの難しそうだなーと思ってたけど、案外ぼくたちにもできるかもね。」
健人「そうだね、なんか自信になる!じゃあこの組み合わせはメモしておいて・・写真も撮っておこう!さ、この調子でほかの組み合わせも作ってみよう!」
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