【2】step6 どこに向かうのかをさだめてみよう!先に走っている人を観察してみよう。
この話は、ささいなキッカケから、「新しいこと」をはじめることになった高校生の2人組が、経営者や起業家、ユーザーの声をききながら、サービスをつくりあげていく物語です。
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第2章 - 観察する/現状と発生している問題/ 理想とそこに至るまでの課題/真因課題(イシュー)-
「目的をさだめる」
どこに向かうのかをさだめてみよう!
Step6:先に走っている人を観察してみよう。
爽太と健人は出かける準備を済ませると、玄関でサンダルを履いた。
玄関の棚に置かれた時計は2の時を指してる。時刻はもう午後2時だ。
玄関の扉を開けて外に出ると。ジリジリと日差しが照りつけて、すぐに一気に汗が吹き出た。
駅に向かって歩き始めると健人が話しかけた。
健人「どんなミックスジュースが販売されているかや味も知りたいけど、そこで【どんな人に買われているのか】も理解できると、自分たちのやりたいことへの手助けになるかも!」
爽太「確かに。メニューはスマホで見たらいいのかなと思ったけど、行ってみることで見えるものってやっぱりあるよね。」
20分ほど歩き続けると、噂のミックスジュース店「東京じゅーす」にたどり着いた。
場所は駅前のすぐそば。これはやっぱり、視界には入っていたのに気にしてなかったから覚えていなかったパターンだ。
店の前には2組のお客さんが並んでいた。
爽太「やっと着いた〜〜!!しっかし本当に暑いね・・」
健人「いや〜暑いね〜 のども乾いたし、せっかくだから早速この店のミックスジュース買ってみる?」
爽太「いいね!買ってみよう!一番人気がこれなんだね。」
そう言って 人気No.1とポップ がついたメニューを頼んだ。
そんなに高いものでは無かったが、高校生の2人には安くもない金額だったので、2人で1つを頼んでかわりばんこに飲んでみた。
健人「うん、美味しいね、なんだか健康によさそう。」
爽太「あー、たしかに健康によさそうだね。母さんとか姉さんが好きそう。でも、ぼくたちの作ったミックスジュースも、味は全然負けてない!」
健人「爽太、こっち。」
健人は爽太に目配せすると、お店から数歩離れたところに移動した。
どうやら新しいお客さんが何組かやってきたのが見えたらしい。
2人はしばらくお店に並ぶ人や購入した人たちを観察した。
少しお客さんが途切れたタイミングで、爽太が話し始めた。
爽太「なんだか、忙しそうにササッと買っていく社会人のお兄さんやお姉さんが多いね。
あと集団で来てるお客さんもいるよ!大学生の女子グループなのかな。どのミックスジュースにするかみんなで話し合っているみたいだね」
健人「こうやってお客さんを見てみると、なんとなくだけど、忙しいけど健康に気を使いたい人が買っているのかな?」
爽太「たしかに!さっき買ってたお兄さんなんて30秒くらいで飲み干してたもんね!あとお姉さんはスマホをいじってなにか仕事しながら飲んでたよね」
健人「あとは友達と一緒に、ついで買いしている人たちもいたよね。”今日は・・”って言ってたから、よく来るんだろうな〜って思ったよ。」
爽太「なんかお店を見に来るとドキドキするね。本当に売れる商品なんてできるのかな・・」
健人「できるかはわかんないけど、考えるのは自由だよね。この人たちにどうしたら自分たちのミックスジュースを買ってもらえるのかな?って考えてみよう。
家で飲んだミックスジュースはとても美味しかったし、正直、味は全然負けてないと思うんだよね。やりようによっては高校生のぼくたちでもミックスジュース屋さんができるかも!?」
健人「たしかに。駅まできたら、僕の家が近いな。とにかく暑いし、一回休もう。忘れないうちに、気付いたことを整理してみよう!」
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