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【2】step3 どこに向かうのかをさだめてみよう!まずは、やってみることを話し合うこと。

この話は、ささいなキッカケから、「新しいこと」をはじめることになった高校生の2人組が、経営者や起業家、ユーザーの声をききながら、サービスをつくりあげていく物語です。

爽太(SOUTA):物語の主人公。高校2年生。どこにでもいる普通の高校生(と本人は思っている)。社交的で素直。姉が1人いる。

健人(KENTO):爽太の友人。まわりから物知りだと知られている、穏やかな青年。経営者の父と大学院に行きながら起業した兄を持つビジネス一家で育つ。


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第2章 - 観察する/現状と発生している問題/ 理想とそこに至るまでの課題/真因課題(イシュー)-
「目的をさだめる」
どこに向かうのかをさだめてみよう!


Step3:まずは、やってみることを話し合うこと。

爽太「よし、美味しいジュースをつくってみよう!まずは食材だよね。何を入れようかな・・」

爽太はそう言いながら冷蔵庫に手をかけた。

健人「爽太、ちょっと待って。 父さんが、兄さんによく言ってたことを思い出して。たしか・・何かを始めるときに【まずは、すぐに動いてみるよりも、少しでも考える時間を持ってみること】だったと思う。だから、まずはどんなジュースがいいか2人で話してみようよ。」

爽太「なるほどな〜。そうだね。よし、考えてみよう。どんなことから考えようか?」

健人「そしたらまずは、自分たちが飲みたいジュースは何か?というところから考えてみる?たとえば僕は・・そうだなぁ。コーヒー牛乳とか?お風呂上がりによく飲むんだけど美味しいんだよね~。自分でつくってみるなんて考えたことなかったけど、面白そう。」

爽太「わかるな〜。お風呂上がりのコーヒー牛乳は格別だよね〜。あれ、でもコーヒー牛乳ってミキサーで作るのかな?コーヒーと牛乳を混ぜるんだろうけど・・」

健人「たしかに、ミックスはする必要があるけどミキサーの必要はないかもしれないね。」

爽太「タピオカミルクティーも同じかな?姉ちゃんが前に買ってきてくれたんだけど、美味しくて一時期ハマっちゃったんだよね (笑) すごい美味しいんだけど、すごい満足度でご飯食べれなくっちゃうんだけどさ。そういえば、タピオカってどこで買えば手に入るんだろう・・」

健人「流行ってたよね。これもミキサーは関係ないかもしれないけど、まずはどうやってつくるか調べてみる?作り方とかみながら、ミキサーの良さを生かしたジュースをいろいろと考えてみよっか!」

健人はそう言いながら、ここまでの話を手帳にメモしているようだった。

爽太「せっかくなら、ぼくたちオリジナルのジュースを作りたいもんね!」

スマホで調べたり動画を見たりしながら2人はどんなジュースにするか、しばらくの時間アイデアを話し合った。

爽太「いや~コーヒー牛乳もタピオカジュースも美味しそうけど、ぼくたちオリジナルのジュースを作るとなると難しいよな」

健人「なんだろうな〜・・ジュースか・・これ、ジュースって言っていいのかわからないんだけど、プロテインって知ってる?あれもジュースみたいに飲むんだけどさ。身体を鍛えている人がタンパク質を摂るために飲むやつ。たまに兄ちゃんがプロテインを牛乳に混ぜて飲んでるけど、全然、美味しそうじゃないんだよな。」

爽太「健人の兄ちゃん、飲んでそうだな〜。(笑)せっかくいいミキサーがあるってこともあるし、フルーツジュースとかはどう?オレンジやアップル、ぶどうのジュースとかだとシンプルすぎるかな。うーん、、ぼくたちのオリジナル、、」

健人「ぼくたちのオリジナル・・ねぇ爽太、爽太の家の冷蔵庫って、いま果物ってあるかい?」

爽太「どうだろう。でも今朝、父さんが近所の朝市に買いに行ってたからいつもよりはあるかも。ちょっと見てみようか」

2人は冷蔵庫の中から、あるだけの果物をダイニングのテーブルに出した。

健人「りんご、オレンジ、バナナ、スイカ、キウイ・・十分あるね。」

爽太「僕はりんごを入れたいな。」

健人「いいね。じゃあ僕はオレンジ。混ぜてみようか。」

2人はミキサーの説明書を読みながら、氷と少しのハチミツを入れてジュースをつくった。

きれいな色のジュースができた。コップに注ぐと、「乾杯」と言って飲んでみた。

爽太「フレッシュだね。美味しい。

健人「うん。文句なしにうまい。・・でもオリジナルかといえばそうでもない(笑)」

爽太「それは言えてるね。よくありそう」

健人「なんかさ・・味が健康的だよね。だったらもう少し健康を意識して、野菜だけのジュースを作ってみるのはどう?」


そこで2人は、冷蔵庫の中にあったにんじんとトマトを入れてジューサーにかけてみることにした。

爽太「うわ〜、、きれいな色。」

健人「乾杯!・・んー。。見た目はいいけど、なんとも健康的なお味。。(笑)」

爽太「だね。これは毎日は飲めないな〜」

健人は野菜のジュースを半分残してテーブルに置くと、

健人「でもさ、さっきの果物と混ぜ合わせるといい感じかも。スーパーで売ってる野菜ジュースとかも、野菜と果物を混ぜ合わせてる絵柄だもんね。」

爽太「そうだね。野菜と果物を入れてできる新鮮なミックスジュースやさん。」

健人「よし、ここまで決まったら、あとは組み合わせだ。僕たちだからこその組み合わせをみつけよう!」


このステップのポイント
なにかを始めるといっても方向性はさまざまあるため、まずなにをやるか、なにから始めたらいいのか仲間と話し合ってみましょう。
話し合いでは相手の意見を否定することなく受け止める姿勢を大切に、どんどんアイデアを出してみましょう。
・アイデアをひとしきり出したら、頭の中だけで議論しないで実際に手を動かしてやってみよう。そうするとあたなの中だけで考えていたもの以外の様々なものがわかってくる
・その中からどれがワクワクできるか?どれが自分たちのワクワクするものか?を考え、1番楽しく進められるものを選択してみましょう。

ー考えてみようー
あなたはなにをやってみたいですか?なにに挑戦したいですか?
・思いつく限りメモに書き起こしてみましょう!
・考えたら小さくやってみよう!

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