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【1】step2新しいことをはじめるきっかけをつかもう! 新しいことは、仲間とともに。


第1章
-きっかけを掴む/ 同志を探し仲間にする -
「はじまりをうむ」
新しいことをはじめるきっかけをつかもう!

step2:新しいことは、仲間とともに。


爽太(SOUTA):物語の主人公。高校2年生。どこにでもいる普通の高校生(と本人は思っている)。社交的で素直。姉が1人いる。
健人(KENTO):爽太の友人。まわりから物知りだと知られている、穏やかな青年。経営者の父と大学院に行きながら起業した兄を持つビジネス一家で育つ。
准一(JUNICHI):爽太の父。会社員をしているが料理が趣味。凝り性で研究熱心。ハマった料理はお店で出せるほどの出来栄えになる。

試しにジュースをつくってみようよ!

健人にLINEを送った数分後、 「おもしろそうだね。お昼ごはんでも食べながらいっしょに話そうか!」と返信が来た。かわいい熊のスタンプも添えてある。

爽太 「今日、ウチの昼ごはん蕎麦なんだ。よかったら食べにおいでよ。」
健人 「蕎麦〜!いいね。了解!12時頃着くように向かいます」

待ってます、というメッセージのペンギンのスタンプを送ると、すぐに既読されたのを確認して爽太はスマホを閉じた。

ーーーピンポーンーーー

健人「こんにちは~ 健人です!」

爽太「はーい!いま玄関開けるね」

ーーーガチャーーー

爽太「暑いところありがとう!今日の昼の蕎麦は、父さん特製の手打ち蕎麦なんだ。まずは食べよう!」

健人「ええっ手打ち蕎麦!すごすぎ。やった〜!!!おなかすいてたから嬉しい」

爽太と健人がダイニングに入ると、爽太の父 准一がキッチンに立っていた。

流しにずいぶん湯気が立っている。どうやらちょうど今茹で上がったところのようだ。

准一「健人くんいらっしゃい!久しぶりだね。ちょうど蕎麦ができたところだよ~。ちょっと不格好な蕎麦かもしれないけど、味はバッチリだと思うから。ゆっくり食べていってね」

健人「ありがとうございます!いただきます〜。」

ダイニングのテーブルの上には、茹でたてを上手に冷やして出来上がったザル蕎麦が2人分用意されていた。

2人は席に座って手を合わせると、勢いよく蕎麦を食べ始めた。

正直なところ、爽太は父の手打ち蕎麦に飽きていたが、健人は 一口食べるたびに「うまいな〜」「すごいな〜」と口にしていた。

蕎麦をすすりながら、爽太は健人に話しかけた。


爽太「さっきLINEで話したことなんだけどさ、父さんから古いジューサーをもらったんだよね。古いって言ってもそんな古くないんだ。去年出たやつみたいでさ。これをどう使おうか迷っててね…。」

健人「へー。これ、有名なメーカーじゃん!このロゴ見たことある・・たしかこれ、プロとかお店が使うやつだよ。」

爽太「え、そうなの?そんなにすごいやつなんだ・・!」

健人「蕎麦食べたらさ、これで試しにジュース作ってみようよ。」

爽太「いいね!まずは使ってみたいと思ってたんだ。

・・でさ。健人が来るまでにちょっと考えてたんだけど、ただ2人でジュースを作って飲んだりいろんな方法で使ってみるだけじゃなくて、せっかくならいろんな人に飲んでもらいたいな…と思ってるんだよね。

たとえばさ、このジューサーを使って、ジュース屋さんみたいなことできないかな?」

健人「おぉ〜〜それは・・名案だね!ビジネスじゃん。すごいよ。

知ってると思うんだけど、ぼくの父さんは会社をやっているんだよね。最近兄ちゃんも会社を立ち上げてさ、いわゆる起業家になったんだ。

よく家の中でごはんを食べながら、父さんや兄ちゃんがお仕事の話をしてるんだよね。」

爽太「すごいな〜さすが健人ファミリー。」

健人「いつのまにかね(笑)でさ、2人が口癖のようによく言うのはさ、『要はビジネスを始められるかどうかは、些細なことからチャンスを見つけて動けるかどうかが大きいんだ』って話なんだ。

何度も聞かせれてるからさ、ぼく、もう覚えちゃったよ(笑)。」

健人はおそらく父を真似しながら口癖を紹介した。


健人「だからこの話、父さんも、兄ちゃんも、きっと応援してくれるし、なにか困ったことがあれば相談してみるといいかもって思ってるんだよね。でも、まずは僕ら2人でやってみようか!」

爽太「や〜すでにアドバイザーがいるって、なんてありがたいんだろうね。(笑)なんだかワクワクしてきた!」

健人「よし!それじゃ早速取り掛かろう」

爽太「うん!すごい美味しいジュースを作るぞ~」

いつのまにか空になった皿を片付けながら、2人はキッチンへと向かった。

このステップのポイント
・何かをはじめるきっかけは、実は些細なことかもしれないとステップ①で学びました。そしてその「些細な一歩」を馬鹿にせず、一緒に並走できる人が、なかまだといえます。
・新しいことを始めるときは、最初は必ず1人です。
・そんなときに、”会話が楽しいと思える相手”や”「違う」と思ったことは「違う」と本音で言い合える相手”がいることはとても大事です。
・なぜなら、想いを共有し行動へ映すための力となったり、相手から新たな気付きが得られるからです。
・だからこそ、なにかを始めたいと思ったときは、自分が等身大で、ああでもないこうでもないと遠慮せず話せる相手、そして話していて楽しいと思える相手に声をかけてみましょう

考えてみよう
なにかに取り組むとなったとき、いっしょに面白がってくれる友だちはいますか?
・あなたの身の回りに、気兼ねなく本音を話せる相手はいますか?
・その人とどんな話題で盛り上がりますか?


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