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#4 角度が変わると、見える景色がガラッと変わる

2020/03/02の回顧録

今日は、師匠がずっとローマに来たら行きたがっていたローマ水道橋公園に行くことに。わたしひとりだったら、ローマの街もただ単に観光名所をめぐって写真を撮り、観光施設の説明文をただ読むだけという、シンプルなことしかできなかった。

しかし、去年の先輩がインフラに関する卒論を書いていたこともあって、師匠にはインフラの話の面白さをたくさん聞かせてもらっていたので、今回はわたしも水道橋公園に行ってみたいと思い同行させてもらった。

わたしはいつも師匠からすると馬鹿げた質問をたくさんしてしまっているのだろうけれど、様々な疑問に答えてくれたり、そこからちょっとした議論が生まれたりと、ただの観光ではなく、学ぶものが大きくて感謝でいっぱいだ。

ローマ水道橋公園を訪れた後は、今日が最後のローマ滞在日なので他に行きたいところはないかと考えていると、師匠がゲットーに行きたいとおっしゃったので一緒に行かせてもらうことに。

恥ずかしながら、今回ローマを訪れて初めてゲットーという言葉を聞いたのだ。そして、今までイスラエルに行ったときに嘆きの壁を訪れたり、ニューヨークではユダヤ人のテーラーを営んでいた家族の生活を知ることができる博物館に行ったりと、無意識のうちに「ユダヤ」と呼ばれるグループの人びとに関することを知る機会に恵まれていた気がする。

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このように、当時の写真もたくさん飾られていた。この写真に映っている家は、プレハブのように見える。同じ程度の大きさの建物がほぼ規則正しく並んでいるのが、印象的。

滞在先まで帰るのに、今日はバスを乗った。アジア人はみんなコロナウィルスを持っていると思っているのか、という勢いで、外国の人は我々を怖がるのだ。こちらを見ると、バスの窓を開けて通気性をよくしようとしたり、とりあえず服の襟の部分で自分の口を軽く覆う。他には、できるだけ出口に近い場所に移動してみたりだとか。

面白いのは、イタリア国内でも北部では感染が拡大している状況があるにも関わらず、イタリア人同士では互いに恐れあったりしないことだ。みんなマスクもせずにおしゃべりを楽しんでいる。「感染源」であるアジア人だけが怖がられるのだろうか。目つきが痛い。

お天道様、今日も1日お世話になりました。
明日もどうぞよろしくお願いいたします。



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マホノフスキー
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