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情報過多な時代に必要な心の静寂 ~マインドフルネスとしての坐禅のススメ~

スマホ、パソコン、テレビ…現代社会は、常に情報があふれかえっています。気がつけば膨大な情報に飲み込まれ、脳は常にフル回転。

あなたは慢性的な脳の疲れ感じていませんか?

最近私は、昔習った坐禅を通じて、マインドフルネスを実践し、心の整理と安定の時間を作っています。今回はそんな「坐禅」をテーマに、現代社会を生き抜く知恵としてお話ししていこうと思います。


無意識を活性化させる「考えない」時間

私が、日々の坐禅で大切にしているのは「考えないこと」です。意識的な思考を手放し、無心であろうとすることで、普段は意識にのぼらない「無意識」の活性化を目指しています。

現代社会では、常に頭を使い、あらゆる問題をロジックで解決しようと試みます。しかし、ロジック優先の思考は、ネガティブ、ポジティブさなど個人の思考の偏りや、その時々の気分の影響が深く及びます。

例えば、何かの物事に深く悩んでいる方だと、その時の気分の影響を受け、思考もどんどんネガティブな方向へとぐるぐる煮詰めることにもなり、なかなか良い思考にそもそも至りづらい部分があるかと思います。

坐禅は、雑念が浮かんでくるのを無理に抑え込もうとするのではなく、ただただ呼吸に意識を集中することで、自然と心が静まっていくのを感じることができます。 そうすることで、普段は意識していない無意識の領域が活性化し、抱え込んでいる問題や雑念に対する新たな視点が見つかるかもしれません。

正しい姿勢と環境がもたらす「心身の調和」

「身体一如」という言葉があるように、身体と心は密接に繋がっています。坐禅において、「正しい姿勢」は、心の状態を安定させるために非常に重要です。

坐禅の正しい姿勢

  • 背筋を伸ばし、あごを引き、骨盤を安定させる。

  • 天から伸びた真っ直ぐな線が自分の中心を通る意識を持つ。

この状態だと、自然と心が落ち着き、自分の体に負荷があまりかからない状態です。実際に自分がやるときは、体が痛くならないようにすることを意識してみてくださいね。

情報から解放され、脳を休ませる

現代社会のストレスの根源の一つに、「情報過多」が挙げられます。脳は、常に膨大な情報を処理し続け、疲弊しきっています。

意識的に情報から距離を置くようにしていても、仕事や勉強で触れざるを得ない場面も多いでしょう。坐禅は、そんな情報過多社会で疲れた脳を休ませるための、まさに「デトックス」とも言えるかもしれません。

ただ座るだけの時間

坐禅というと、何か特別な修行のように感じるかもしれません。しかし、本来は「ただ座る」シンプルな行為なので、誰でも気軽にできるものです。 初めて坐禅を行うと雑念にとらわれそうになったり、身体の痛みを感じたりすることもあるでしょう。それでも、ただ続けることに意味があります。

体の痛みを感じたならそれは姿勢が悪いだけなので改善すればいいですし、雑念が多く湧き出ているなら、それだけあなたの脳に存在する整理が必要な情報が多い証です。

「何も考えない」時間を通して、自分をニュートラルな状態にしていく、またバックグラウンドでは脳が情報を整理していく。

そうすることで、あなたの頭はすっきりとしますし、日々行えば自然と悩み事の整理も進んでいくと思います。

伝統的な修行としての坐禅とは多々異なる部分があるかもしれませんが、座禅は自宅でも簡単にできますし、マインドフルネスとして気軽にやることをおすすめします。

あふれる情報に疲れた時、心の平穏を取り戻したい時、ぜひ「ただ座る」時間を体験してみてくださいね。

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