見出し画像

もう二度と、ひとりぼっちになりたくなかった

いま特別支援学級に通う
次男のしんちゃんが3歳の時、

私は手当たり次第に、
療育施設をまわった。

泣きながら抵抗するしんちゃんを
引きずりながら。


思い出すだけで胸がつかえるようなあの頃が、
いまの私をつくった、という話です。


弱ってる自分はしまっておいた


市の療育施設では、
しんちゃんが入れるものは無いと言われ、


何かしなければ、と
焦っていました。


今なら間に合う。
今からやれば、なんとかなる。



あの時のわたしは、


死ぬほど怖かった。


でも、


誰にも頼れなかったし、
私がなんとかしなくちゃって無我夢中だったから、

いまわたしはすごく怖いんだ、とか、
不安でたまらないんだ、とか、

ひとりぼっちでさみしいんだ、とか。


そーゆー自分の気持ちに、
気づけなかった。


気づいてたかもしれないけど、
認めることができなかった。


認めたらおしまいだった。


心の中のひっかき傷


あの頃のことは私の心の中に、

小さな『ひっかき傷』みたいに残っていて


何かのきっかけで、
チクチクすることがある。


たぶん


『わたしは何でもありません。
 わたしはまだまだ大丈夫。

 だって私は今までどんな問題も、
 自分の力で乗り越えてきたから。

 今度も大丈夫。
 わたしはまた、うまくやれる。』


そうやって、
やり過ごしてしまったから。


ひっかき傷は小さいけどやっかいで、


時間とともに、
自然治癒はしなかった。

むしろ、深く刻まれてくみたいだった。


ひっかき傷には役割があった


でも少し前に、
この傷のおかげで、

大切なことに気づけた。

私はいま、


同じようなママたちが、
ひとりぼっちにならないような『場づくり』を
している。



そんなことをしていたら、


気づけばまわりには頼れる仲間が、
たくさんいた。

毎日一緒なわけでもないし、
密に関わってるわけでもない。


それでも、


『困ったら、
 みんなに頼ればいいんだ。』


そう思える場所が、できていた。


そうだ。


わたしはわたしのためだけに、

『発達凸凹アカデミー』をつくったんだ。


もう二度と、
あんなさみしい思いをしたくなかったから。


もう二度、
ひとりぼっちになりたくなかったから。


『ひっかき傷』はチクチクするけど、
そのおかげで今の私がある。


思い出したら
何度でも泣けばいいし、


どうしてあんなことを子どもにしてしまったのかと、
死ぬほど後悔すればいい。


その度に私は、
大切なことにひとつひとつ気づけるから。


ずっとずっと、それがいい。


ママがママを支えていく
発達凸凹アカデミー


いいなと思ったら応援しよう!