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5年生にして初めて夏休みの宿題を出せた理由。

支援学級に通う5年生のしんちゃんが、
この夏はじめて宿題をやった。

入学してから5年目の夏。

9枚のプリントのうち、
7枚やった。


私もびっくりした。


先生もびっくりした。


『しんちゃんが宿題をやってきた!!』


きっと、

学校中がザワついたことだろう。


前の担任の先生も、
その前の先生も、
その前の先生も、


『まさか、、あのしんちゃんが、、』

実は、今回できたのは理由がある。


宿題は、家でなく学童でやったのだ。


夏休みは毎日、学童で過ごした。

理解のある先生に恵まれて、
いろんな学年の子と1日遊べる学童が、


しんちゃんは大好き。


ちょうど夏休み入る直前に、
個人面談があった。


先生から、
『学童でやってみたらやるかもよ』
というアドバイスを受けて、


なるほど!!


ダメもとで持っていかせてみた。


まずしんちゃんに、
今年は宿題を学童でやってみようかという話をし、

これだけあるんだけど、
どれからやってみる?


と聞いてみた。


パラパラとめくったあと、
しんちゃんは、これ!と自分で選んだ。


1日目 本当にやってきた。


たった1枚のプリント。

しかも、


あじさい
あか

などの平仮名をなぞるのが5つぐらい。


イチゴやリンゴの絵が描いてあって、
3つあるのに丸をつける とか。


でもしんちゃんにとっては、
難しい。


でもちゃんと、合ってた。


しんちゃんがやってきたプリントに、
赤ペンで丸をつけるのは、


初めてだった。


嬉しくてうれしくて、
全部に花丸した。


これまで、


私がしんちゃんのえんぴつをもった手をもって、
二人羽織状態で書いたこともあった。


泣きながら嫌がるしんちゃんに、
私も無理強いはできなかった。


毎日学校にいくだけで、
充分がんばってるしんちゃん。


先生もそれをわかってくれたのか、
先生によっては、諦めたのか。



そのうち日々の宿題はでなくなり、
夏休みは私が書いてだしていた。


しんちゃんが自分で選んで、
自分でやった、初めての夏。


1年生より簡単なプリント。

一般級の子がほとんどの中で、
何か言われてたかもしれない。


最後の方は遊びが楽しかったのか、
面倒になったのか。


全部できなかったけど、
充分だ。


27日は休校だったけど
しんちゃんは緊急受け入れをお願いしていたので、


私も初めて、胸を張って提出してみた。


毎年宿題をだせない言い訳をあれこれ書いてたけど、

今年はしんちゃんがどれほど頑張ったか、
先生のちょっとした提案がバッチリだったことなど、

連絡ノートにいっぱい書いた。


そしたら先生から電話がかかってきて、
別件だったけど、


しんちゃんが授業をやってきたことに、
感激と感嘆と感涙で大騒ぎな感じになっていた。



宿題のプリントだしただけで、
いちいち称賛されるしんちゃん。


幸せな子だ。


私も幸せだ。


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