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同期の桜はチームチェリーブラッサムなの?天声珍語シリーズ

葛桜は夏の和菓子の代名詞。夏なのに桜?
とも思うけれど、食べ物、人や場所の名前、時代劇の決めセリフ、歌の題名に至るまで、日本列島は桜という言葉で溢れている。大和魂の象徴とも言えるこの花。その心を外国の方に知ってもらいたいと拙い英語に直してみる。

まずあの軍歌「同期の桜」。貴様と俺とは同期の桜♩🎶を英訳すると「ウイ アー
チーム チェリーブラッサム」?違う違う
これでは青春真っ只中のチアリーダーのよう。

福山雅治さんの名曲「桜坂」は「ザ.スロープ オブ チェリーブラッサム」なのかしら?
ダメダメ。あの湿った情感が全く反映されない。サンリオビューローランドの新しいアトラクションみたいだもの。

数年前に松岡昌宏さんもリメイクした時代劇「名奉行 遠山の金二郎」の決めセリフは確か…「この背中の桜吹雪の入れ墨が見えないのか?」。英語でアフレコすると
「ルックアット ザ.タトゥーオブチェリーブラッサム オン マイバック」?
これでは真夏の海で繰り広げられる危険な誘惑劇のよう。
奉行の威厳が全く感じられない,

チェリーブラッサムという単語はいかにも
あっけらかんとしていて、花の心を表現する言葉としての繊細な陰影に欠けることはやはり確かね…

などと思ってしまう。
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