麻雀マニアの本質
Mリーグが始まって、麻雀の頭脳戦の側面、eスポーツとしての側面に強いスポットライトがあたるようになりましたよね。もちろん、その面は麻雀の重要な一面で、賭博イメージからの脱却においては特に強調されるべき面なのかもしれません。
でもですね。頭の良さを競うためのゲームって、将棋でもチェスでも、他にもっと適したものがいくらでもあるじゃないですか。むしろ、麻雀というゲームは、ベット額を変えられず、リーチ後は何もできなくなる(しかもリーチめちゃ強なのでせざるを得ないことが多い)ので、不完全情報ゲームの中でも、かなり偶発性の強いゲームです。
だから、麻雀マニアの本質を1つ選ぶとすれば、頭の良さを競いたいとか、頭を使うのが好きとかって面よりも、偶発性に酔いしれたい、最善を尽くした結果の運否天賦を楽しみたいというばくちマニアの面なんだと思うんすよね。
とすると、麻雀マニアオブマニア、麻雀プロとして上位リーグ常連だったり、天鳳で高段位続けてたり、フリーで伝説の純黒雀ゴロだったりって人たちは、フィールドこそ違えど選りすぐりの、人生なり時間なり金なりを超ベットして、最善を尽くしてもなお残る強い偶発性に酔いしれたいというばくちマニアの極みたいな人たちじゃないですか。
俺は、こういう人たちのことを、めちゃ酔狂な、ぶっとんだ超面白い人たちだなって思うんすよね。凡人たる俺は、偶発性にそこまで情熱を燃やせない。偶発性を受け入れて遊戯として楽しむことはできても、結果が強い偶発性に左右されるとわかっていてなお最善を尽くす研究をしたり、人生の大部分をベットしたりはできねーわけです、やっぱり。だからほんと、こういう人たちは自分の価値観を超えてくる超面白い人たちだなって思うわけです。
なので、自分としては、Mリーグなんかを観てても、この人たちはなんて頭が良いんだ、よく考えてるんだ尊敬します!って方向だけじゃなくて、偶発性に人生かけられる酔狂さが熱いぜおもしれーぜ!みたいなことを結構思ったりしています。だってほら、麻雀を観てるわけですから。そんな話。
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