
五十嵐毅のエッセイ「麻雀徒然草」 第1回 マージャンに親は必要か?
※本記事は麻雀界99号に掲載されたものです。
徒然なるままに
『麻雀界』御愛読の皆様はじめまして。日本プロ麻雀協会の代表理事をつとめています五十嵐毅です。
編集長より「何か書いてください」と頼まれ、快諾したものの、その「何か」が決まらず、今後も続く一定のテーマも決められぬまま書き出したため、上記のようなタイトルになってしまいました。
さて、昨年末に私は35期八翔位(主催・日本麻雀101競技連盟)になりました。
もちろん、101のルールです。ビッグタイトルと呼べるものは23年前の21期最高位以来。これは一発、裏ドラ、ノーテン罰符ナシの旧ルール(現在の最高位戦クラシックルール)最後の年でした。どうやら、私はこの手のルールでないと勝てないようです。
しかし、私の日本プロ麻雀協会は一発裏ドラノーテン罰符アリ。
フリー雀荘に近いルールを採用しています。
そこでよく聞かれるのです。「五十嵐さん、協会ルール好きなの?」と。
本当は地味なルールのほうが好きです。ですが、プロ団体としては一般受けしやすく、ゲーム会社などのスポンサーがついてもらいやすいほうを選択しているのです。
組織の長としては協会ルールを推奨し、個人的には地味なルールを好む、ダブルスタンダードですね。
今回は協会代表の立場は置いといて、私個人が考える麻雀の競技性に触れてみたいと思います。
ここから先は
1,404字
¥ 200
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?