日本麻雀百年史 その16

【第十一章】 大会麻雀の流行

リーチ・ルールによる競技麻雀の誕生


  リーチ麻雀は、賭け麻雀に最適なルールへと発展した、ということばかりではなかった。

  いい面をみると、このルールを少し改良することで競技麻雀にも適合することができた。

  改良点は、
①一発役を採用しない。
②裏ドラ、カンドラ、カン裏ドラを採用しない。
③種々のオプショナル・ルール、ローカル・ルールを採用しない。
④赤牌を採用しない。
⑤陳腐化した古役、新役を採用しない。
等々であるが、競技麻雀はある面で完璧ではないにしろルールの整備に役立ったことがうかがわれる。競技麻雀は偶然役を排除し、技量を尊び、礼を重んじることで競技性を高めようとした。

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