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【麻雀諺】待ち知らずして、恥に沈む

1. 諺(ことわざ)

「待ち知らずして、恥に沈む」

2. ことわざの意味

麻雀において、待ちをしっかり把握していないと、結果的に大事な局面で恥をかくことになるという教訓。清一色のような大きな手であっても、待ちを誤ればフリテンやチョンボのミスをしてしまい、恥ずかしい思いをすることを戒めています。技術と冷静な判断が不可欠であることを強調する諺です。

3. 例文

Aさん:「清一色で待ちを間違えて、チョンボしちゃったんだ…恥ずかしかったよ。」
Bさん:「そりゃ残念だったな。待ち知らずして、恥に沈むって言うから、多面待ちの勉強はしっかりしておかないとな」

麻雀の醍醐味は、その緻密な戦略と計算にある。多面待ちや清一色のような大きな手を狙う時、全てが順調に進んでいるように見えることがある。しかし、たった一つの見逃しやミスが、全てを崩してしまうこともあるのだ。

あの日の局はまさにそうだった。清一色の手をほぼ完成させ、リーチをかけた瞬間、自分が勝利を確信していた。多面待ちで相手を圧倒できると思っていたが、その自信が一瞬で崩れ去った。ロンを宣言したその瞬間、周囲の視線が刺さるように感じた。自分の手がフリテンだったことに気づいたのは、その時だった。

「待ち知らずして、恥に沈む」
その瞬間の恥ずかしさは今でも忘れられない。自分のミスに気づいた時、全てが遅かった。自信満々にロンを宣言したのに、実は待ちを間違えていたという事実が、頭の中を一気に冷やしていった。清一色という大きな手を狙っていただけに、そのミスはなおさら恥ずかしかった。

周りのプレイヤーたちは、気まずそうに笑みを浮かべていた。自分自身の中で恥ずかしさと悔しさが交錯し、牌を置く手が震えた。ミスを犯したことで、場の空気が重く感じられ、自分がその場にいられなくなるような感覚に沈んでいった。

麻雀は技術が試されるゲームだが、同時に冷静な判断も必要だ。多面待ちや清一色のような手牌をうまく扱うには、正確な待ちの把握が不可欠だ。たった一つのミスで、勝機を逃すだけでなく、恥ずかしい思いをすることにもなる。

その経験以来、待ちの確認を怠らないようにしている。どれだけ手が良くても、冷静な判断と確実な待ちの理解がなければ、結果は恥に沈むことになる。次の局では、同じ過ちを繰り返さないように、しっかりと自分の待ちを見極め、冷静に打つことを心に誓った。


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