1暗刻4対子形の、トイトイ鳴き判断

研究代表者　nisi
研究協力者　とつげき東北、みーにん

１．はじめに

こちらの記事に似た内容にしました。

こんな感じ（AとBが対子、Cが孤立牌）の1暗刻4対子の手牌で、対子の牌（A）が出た時の鳴き判断が今回のテーマです。

巡目・ドラ種類や赤5m・対子のABや孤立Cの種類別に分類して、局収支の観点でシミュレーションでポンとスルーの優劣を調べてみました。

２．シミュレーション条件等

〇対子ABと孤立Cの種類
A＝6～9p北
B＝1～4p白
C＝6～9s西
5×5×5=125パターン

〇巡目
5巡目・9巡目・14巡目

〇表ドラ
ドラ7m（ドラ0）・5m（対子）・孤立牌C

〇5mが黒か赤か

〇想定捨て牌

対子Aが上家から出た場面
対子Aが今1切れになったところ
対子Bが1切れ
9・14巡目…孤立Cが1切れ

具体的には以下のような表を作成します。

表の見方は、行方向が巡目・ドラ情報・対子AB孤立C種類による分類で、列方向がスルー時と、ポン時の局収支・アガリ率・アガリ時平均打点、および局収支差（スルーからポンを引いた値。プラスであればスルー有利、マイナスであればポン有利）です。

例えば、AABBC部分が2p2p白白西で、5巡目・ドラ7m・5m黒の場合、
・スルー…局収支-175点、アガリ率24.4％、アガリ時打点6192点
・ポン…局収支-34点、アガリ率26.5％、アガリ時打点5702点
・局収支差-141点
となり、ポンのほうが有利です。

ただ、この形式だと、2250行の表で分析が大変なので、局収支差に注目した以下の表を作成します。

表の見方は、列方向が巡目・ドラ情報による分類で、行方向が対子AB孤立C種類による分類で、マスの中の数字が局収支差です。

例えば、5巡目・ドラ7m・5m黒・孤立Cが西の場合、対子の種類によって鳴き判断が変わる（対子Bが役牌白ならポン有利、数牌ならスルー有利）ことがわかります。

以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。

３．1暗刻4対子形の、トイトイ鳴き判断（シミュレーション結果）

まずは、局収支差に注目した表から見ていきます。下表になります。