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アガリ率が増減した場合の局収支やポイント期待値に与える影響
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
1.はじめに
今回はこの記事(両面現物待ちのアガリ率)にちょっと絡む話です。
ある局面をシミュレーションすると、アガリ率・放銃率などの確率や局収支や半荘収支、段位ポイント期待値などの収支の値を算出できるわけですが、そのシミュレーションの値が実際の値(牌譜解析)と比較して、例えばアガリ率を3%くらい過大評価していることがわかった場合、局収支やポイント期待値に換算すると何ポイントくらいの影響になるのかが気になるわけです。
収支への影響は局面+点棒状況によっても変わってきますが、全パターンを網羅するのはさすがに難しいので、ある程度局面+点棒状況を絞って調べてみます。
2.シミュレーション条件等
〇共通
・自分南家
・9巡目
・西家からリーチ(他二人は動きなし)
・自分は両面25,58現物待ち
・自分の打点は1000点、相手リーチはロン5200、ツモ2000・3900の手。
・初手無筋2378、全ツッパ
〇場合分け
・点棒状況…「トンパツ」、「南1・平ら(全員25000点持ち)」、「南1・4万・トップ目(40000・30000・20000・10000の並び)」、「南1・1万・ラス目(10000・20000・30000・40000の並び)」の4パターン。
・確率補正…「補正なし」、「アガリ率をマイナス3ポイント下げる補正あり」、「放銃率をプラス3ポイント上げる補正あり」の3パターン。(補正によって生じる確率の過不足分は他の事象の発生確率に適宜振り分ける。)
計算の仕方はこんな感じの表を作ります。
まず、現物待ち両面の各種確率は局収支シミュレーションで出します。次に各事象(ツモ和了や放銃など)が起こったときの、現局終了時の4者の持ち点をてきとうに仮定して、次巡以降の点棒の動き、試合単位収支の計算を疑似麻雀シミュレーションにて行います。最後に各事象発生確率×各事象発生時試合単位収支のΣを取ったものを、最終的な試合単位収支(オレンジのマス)とします。
このような表を点棒状況の4パターン×補正の種類3パターンの計12種類作ります。
3.点棒状況別、確率補正別の試合単位収支に与える影響のまとめ
12種類の表のうち、重要なマス(オレンジ色)の部分について抜き出して、各場合ごとに比較してみます。
まずは、点棒状況が「トンパツ」の場合から見てみます。
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