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手替わり価値の大小比較(愚形リーチのみ編)
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
0.例題
牌姿1 ペンチャン待ち(手替わりなし)
牌姿2 カンチャン待ち(両面手替わり1種)
牌姿3 5m引き変化で三面張
牌姿4 4連形。5m6m8m引きで好形変化
1.はじめに
今回は、前回記事(手替わり価値の大小比較(聴牌編))の類似の内容にしました。
前回は、愚形ダマ1300・リーチ2600の先制リーチ判断について取り上げました。今回は、ダマ役なし・リーチ1300の手の先制リーチ判断を取り上げようと思います。
自分が安手愚形ということで、前回よりさらに加えて考えたほうが良いのは、ダマで他家リーチが入ったときにどこでベタオリ移行するかどうか、という問題があります。
今回は、いつも私がやってるやり口で、ダマからの降り移行については、途中で切る牌の危険度に応じて、危険度が一定ラインを超えた場合にベタオリ移行するものとして、シミュレーションをします。降り移行危険度の一定ラインとして、「100%以下押し」(全ツッパ)、「15%以下押し」、「10%以下押し」、「5%以下押し」、「0%以下押し」の5パターンのシミュレーションの中で、一番局収支が高い結果をダマの数値として用います。
具体的には、このような感じのシミュレーション結果になります。(牌姿2、8巡目、3m0枚切れ)
リーチについては、途中押しは関係ないので1パターン(オレンジ色)のみの結果ですが、ダマについては、さきほどの途中押しライン5パターンの中で最も局収支が高いのは「10%以下押し」(黄緑色)なので、その結果を採用します。
今回は、どのダマのパターンも即リーチに負けてるので、即リーチのほうが有利であるということになります。
このようなシミュレーションを、
・牌姿別(最初に挙げた4パターン)
・巡目別(4巡目・8巡目・12巡目の3パターン)
・アガリ牌3mの切れ枚数(0枚切れ・1枚切れの2パターン)
で、4×3×2=24個の状況別に行います。
2.3m0枚切れの局収支比較
それでは、本題に入ります。
まずは、3mが1枚も切れてない(0枚切れ)の場合について、リーチとダマの局収支を比較したものが下の表・グラフです。
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