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先制リーチ時の両面待ちVS字牌シャボ待ちの待ち選択(序盤・残りスジ本数編)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん


1.はじめに

こちらの記事の続きです(前回記事の知識はあった方が理解はしやすいが、なくても読めそう)。

前回は、先制門前聴牌で、両面待ちか字牌シャボ待ちの選択ができる手牌について、中盤(9巡目)の場合で、牌譜解析+計算で局収支上どちらの待ちにすべきかを調べました。

今回は、残りスジ本数の観点も入れて、序盤(5巡目)の場合で、牌譜解析でアガリ率等データを取って、局収支を計算して待ち選択の比較をします。

2.牌譜解析条件等

先制リーチがかかった時点と局終了時点を調査対象とする
・先制リーチ時点で他に副露者がいない
・以下のデータを取る。リーチ巡目・待ち種類・先制リーチ時点のリーチ者残りスジ本数・局結果(ツモアガリ・ロンアガリ・放銃・被ツモ・横移動・流局)

この牌譜解析の結果(csvファイル)を使って、エクセルピボットテーブル集計にかけます。

表の見方は、左上が巡目(5巡目)による分類で、行方向が残りスジ本数による分類で、列方向が両面14,69・両面36,47・字牌シャボ待ちのアガリ率・放銃率・データ件数です。

行方向(残りスジ本数)について、両面14,69待ちだと残りスジ本数が多いほどアガリ率上昇傾向ははっきり見えますが、データ件数が相対的に少ない字牌シャボ待ちだと、素のデータを使うと数字がデコボコしててそのまま使いにくいので、データ件数の重みをつけたロジスティック回帰分析によるアガリ率予測値を実際には使います。

上側が実測値、下側がロジスティック回帰分析によるアガリ率予測値(黄色が回帰係数・太字がアガリ率予測値)です。

このデータも踏まえつつ、前回記事でやった、9巡目の両面VS字牌シャボリーチの局収支比較を5巡目バージョンで行います。

両面平和VSオタ風シャボ(両面アガリ牌1見え・数牌両無筋待ち)
・両面平和VSオタ風シャボ(両面アガリ牌3見え・数牌スジ待ち)
両面平和なしVSオタ風シャボ(両面アガリ牌1見え・字牌ツモ時40符)
・両面平和なしVSオタ風シャボ(両面アガリ牌2見え・字牌ツモ時40符)
・両面平和なしVSオタ風シャボ(両面14,69待ちアガリ牌2見え・字牌ツモ時40符)
・両面平和なしVSオタ風シャボ(両面14,69待ちアガリ牌3見え・字牌ツモ時40符)
両面VS三元牌シャボ(両面36,47待ちアガリ牌1見え・シャボ0切れ)
・両面VS三元牌シャボ(両面36,47待ちアガリ牌1見え・シャボ字牌1切れ)
・両面VS三元牌シャボ(両面36,47待ちアガリ牌1見え・シャボ数牌1切れ)
・両面VS三元牌シャボ(両面14,69待ちアガリ牌1見え・シャボ字牌1切れ)


両面平和VSオタ風シャボ(両面アガリ牌1見え・数牌両無筋待ち)の場合、残りスジ本数を問わない局収支(5巡目)が以下の通り計算できます。
・ドラ0…両面2090点、字牌シャボ1404点
・ドラ1…両面3820点、字牌シャボ2916点
・ドラ2…両面5674点、字牌シャボ4696点
・ドラ3…両面7093点、字牌シャボ5996点

ドラ0~3いずれの場合も両面平和に取るのが有利(太字)です。

3.ロジスティック回帰分析による両面待ち・字牌シャボ待ちのアガリ率予測

まずは、牌譜解析によるアガリ率・放銃率・データ件数(5巡目・実測値)の表から見ていきます。下表になります。

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