順位別の対リーチ待ち分布と牌の危険度
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
1.はじめに
今回は、相手リーチを受けた時の待ち分布と牌の危険度がテーマです。過去に以下の記事などでそうした話をしていました。
今回は、リーチ者の順位と先制追っかけに注目して(逆に言うと今回初めて取るデータで今まで分類してなかった)、リーチの待ち分布と牌の危険度を牌譜解析で調べてみました。
2.牌譜解析条件等
〇リーチの待ち分布
・リーチがかかった瞬間を1件分のデータとして取る。
以下のデータを取る
・リーチ巡目
・リーチの待ち
・リーチがスジ待ち無筋待ち
・ドラ種類
・アガリ牌にドラが含まれるか
・先制か追っかけか
・残り局数
・リーチ者の順位
この牌譜解析の結果、以下のようなcsvファイルができるので、ピボットテーブル集計にかけます。
上表は、残り局数の条件付き(東3局~南3局までに限定)の、先制追っかけとリーチ者の順位別(列方向)の待ち分布を表わした表です。行方向がドラ待ちか(アガリ牌にドラが含まれるか)・待ち種類・スジ待ち無筋待ちによる分類で、マスの中の数字がある待ちになる(ドラ・待ち種類・スジ)確率を表わしています。
例えば、「ドラ待ち」(待ち種類・スジは問わない)になる確率の場合で、
・先制…1位7.36%、2位7.59%、3位7.57%、4位7.73%
・追っかけ…1位9.51%、2位9.51%、3位9.43%、4位9.00%
となり、ドラ待ち確率は、追っかけ1位>追っかけ4位>先制4位>先制1位、の順となっていることがわかります。
〇牌の危険度
・リーチがかかった瞬間を調査対象とする。
・他家3人の視点それぞれについて調べる。
・34種の牌(以下、危険牌とする)それぞれについて調べる。
・危険牌がリーチ者の現物でない
・以上条件に当てはまった総回数と危険牌がリーチのアガリ牌になった回数をカウントする(アガリ牌回数÷総回数を牌の危険度として算出する)。
・リーチ巡目別、残り局数別、リーチ者順位別、危険牌の種類別、先制追っかけ別、危険牌がドラかどうか別に分類する。
この牌譜解析の結果を以下の表にまとめます。
表の見方は、左上が先制追っかけ・危険牌ドラ・危険牌種類による分類で、行方向がリーチ巡目による分類で、列方向がリーチ者順位による分類で、マスの中の数字が東3局~南3局の条件付きの牌の危険度です。
例えば、先制・9巡目の場合の非ドラスジ19の危険度は、
・1位…2.3%
・2位…2.2%
・3位…2.2%
・4位…1.9%
となっていて、リーチ者の順位がよいほどスジ19危険度は高くなっています。
上表は、9巡目の危険度数字をピックアップしたものです。行方向が危険牌種類による分類で、列方向が先制追っかけ・危険牌ドラ・リーチ者順位による分類で、マスの中の数字が9巡目・東3局~南3局の牌の危険度です。
例えば、スジ19の場合、危険度は以下のようになります。
・先制非ドラ:1位2.3%、4位1.9%
・先制ドラ:1位4.6%、4位5.6%
・追っかけ非ドラ:1位1.3%、4位1.5%
・追っかけドラ:1位6.4%、4位6.3%
追っかけの場合、スジ19の非ドラは先制の場合より危険度が下がることが読み取れます。
以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。
3.順位別の対リーチ待ち分布(牌譜解析結果)
まずは、待ち分布の表から見ていきます。下表になります。
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