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1暗刻4対子一向聴の選択(牌の種類編)
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
1.はじめに
1暗刻4対子の一向聴(七対子一向聴・刻子手二向聴)のときに、暗刻の牌を切って七対子一本に決めるか、孤立牌を切って刻子手の含みも残すかという選択をするときがあるかと思います。
例えば、上の牌姿で暗刻の5pに手をかけて七対子にするか、孤立の7mなどを切って刻子手も保留にするという選択です。
今回は、対子牌と孤立牌の種類を動かして、シミュレーションによって1暗刻4対子一向聴の選択の優劣を比較したいと思います。
2.シミュレーション条件等
今回の想定局面は以下の状況とします。
巡目・捨て牌・ドラは固定の1パターンのみで、自手の対子牌2組と孤立牌2牌の種類を変動させます。
・対子①
西・9p・8p・7p・6pの5パターンのいずれか。
・対子②
北・1s・2s・3s・4sの5パターンのいずれか。
・孤立①
中・1p・2p・3p・4pの5パターンのいずれか。
・孤立②
発・9s・8s・7s・6sの5パターンのいずれか。
以上、5×5×5×5=計625パターンについて、打7mと打5pのシミュレーションをします。(シミュレーション回数10万回。パターン数が多くてシミュレーション時間かかって大変だったね。)
関連牌は1m7mと西とピンズが1枚切れ、4mと北発中とソーズは0枚切れです。あからさまに取ってつけたような不自然な捨て牌だが、そこはご容赦ということで。また、牌の対称性的には中1枚切れにしておくべきだったと思ったけど、シミュレーションやり直しが面倒だったので、そこも見逃してもらうことにしましょう。
具体的にはこのような表を作成します。
行方向が対子2組の牌種類による分類、列方向が孤立2牌の牌種類による分類、マスの中の数字が打7m時のアガリ率を表しています。
例えば、対子が8p8p2s2sで孤立が2p8sのときの打7m時のアガリ率は11.8%です。
表のラインナップは、
・打7m時のアガリ率
・打5p時のアガリ率
・打7m時の局収支
・打5p時の局収支
・局収支差(打7m時局収支から打5p時局収支を引いた値)
・打7m時の段位pt
・打5p時の段位pt
・段位pt差(打7m時段位ptから打5p時段位ptを引いた値)
になります。以下、有料部分で掲載します。
3.1暗刻4対子一向聴のアガリ率
まずは、アガリ率から見ていきます。下表になります。
打7m(刻子手も見る)の場合↓
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