愚形複合搭子の聴牌待ち選択

研究代表者　nisi
研究協力者　とつげき東北、みーにん

１．はじめに

今回は、こちらの記事に似てる内容にしました。

前回は一向聴の愚形搭子選択について見てみました。今回は聴牌の愚形複合搭子待ち選択を取り上げようと思います。

例えば、以下のような牌姿で、

2pを切ってシャンポン待ちにするか、1pを切ってペンチャン待ちにするか、という選択です。

今回は愚形複合搭子の待ち選択について、愚形複合搭子の形・待ち枚数・門前or副露の3点からシミュレーションで見ていきます。

２．シミュレーション条件等

〇愚形複合搭子の形

牌姿１・112p

牌姿２・122p

牌姿３・113p

牌姿４・133p

牌姿５・224p

牌姿６・244p

牌姿７・335p

牌姿８・355p

牌姿９・446p

下図の牌姿を前提条件とします。

〇待ち枚数

シャンポンの待ち0枚切れor1枚切れ（上家捨て牌7sの代わりにピンズの対子牌）
カンチャンペンチャンの待ち0枚切れor1枚切れ（上家捨て牌9mの代わりにカンペンチャン待ち牌）
シャンポン枚数2パターン×カンチャンペンチャン枚数2パターン＝計4パターン

〇門前or副露

発暗刻の門前リーチの場合と、発ポン（上家の1巡目捨て牌を発に変える）・5sが赤の副露聴牌の場合の、2パターンを調べる。
なお、副露聴牌は他家攻撃に対して全ツッパするものとします。
また、副露聴牌の手変わり（主に両面変化など）は考慮ありとします。

愚形複合搭子の形9パターン×待ち枚数4パターン×門前副露2パターンの計72パターンのシミュレーションを行います。

具体的には、以下のような表を作成します。

左上が門前or副露の区分、2行目が待ち枚数による分類、4行目以降行方向が牌姿による分類、列方向が2列目から順に、シャンポン待ち時局収支、シャンポン待ち時アガリ率、カンチャンペンチャン待ち時局収支、カンチャンペンチャン待ち時アガリ率、局収支差（シャンポン待ち時局収支からカンチャンペンチャン待ち時局収支を引いた値。数字がプラスであればシャンポン有利、マイナスであればカンチャンペンチャン有利。）となります。

以下、有料部分で表の掲載と解説をしていきます。

３．門前の場合の愚形複合搭子の聴牌待ち選択（シミュレーション結果）

まずは、門前でシャンポン・カンチャンペンチャンともに待ち牌0枚切れの場合を見てみます。下表になります。