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456牌のカベ効果危険度
研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん
1.はじめに
『新 科学する麻雀 実戦問題集』の対リーチベタオリの章で、ノーチャンス・ワンチャンス・薄いカベのデータは19牌・28牌・37牌のデータのみ調べていました。456牌のデータを省いたのは、上下両側のスジについてカベ効果の判定をしないといけない(分類の数が増える)のを嫌ったためです。紙幅にも限界がありましたし。
今回は、456牌のカベ効果による対リーチ危険度について、分類は増えますが、端寄り牌と同様に牌譜解析で調べてみました。
2.牌譜解析条件等
・あるプレイヤー(以下、自分とする)のツモ番を調査対象とする。
・自分以外の誰かがリーチしている(以下、リーチ者とする。複数人リーチしているときは、それぞれのリーチ者に対して判定する。)
・自分の手牌にあるすべての456牌(以下、危険牌とする)についてそれぞれ判定する。
・危険牌が現物でない。
・以上条件に当てはまった総回数と、危険牌がリーチ者のアガリ牌となった回数をカウントする(アタリ回数÷総回数を456牌の危険度として算出する)。
・巡目別、危険牌の数字別、外側のスジに関する情報別、内側のスジに関する情報別に分類する。
外側(内側)のスジに関する情報について(5牌については便宜上数字が小さいほうを外側として扱う)
以下の10パターンのいずれかに分類する(複数に該当する場合、より上にある条件を優先する)。
・スジ牌が現物(片側のスジについて両面待ちがない)
・1つ隣の牌が4枚見え(ノーチャンス)
・2つ隣の牌が4枚見え(ノーチャンス)
・1つ隣の牌が3枚見え(ワンチャンス)
・2つ隣の牌が3枚見え(ワンチャンス)
・1つ隣と2つ隣の牌が合計4枚見え(4枚カベ)
・1つ隣と2つ隣の牌が合計3枚見え(3枚カベ)
・1つ隣と2つ隣の牌が合計2枚見え(2枚カベ)
・1つ隣と2つ隣の牌が合計1枚見え(1枚カベ)
・1つ隣と2つ隣の牌が合計0枚見え(0枚カベ)
具体的には以下のような表を作成します。
左上が危険牌の種類と巡目による分類、行方向が内側のスジに関する情報による分類、列方向が外側のスジに関する情報による分類で、マスの中の数字が危険牌の危険度です。この形式の表が危険牌の種類について4牌と5牌の2種類、巡目について、5,9,14巡目について3種類の計6種類あります。以下、有料部分で掲載します。
また、危険度の序列の表(『新 科学する麻雀 実戦問題集』115ページの表2)について、4牌・9巡目のカベ効果による牌の危険度を一部抜粋(外側1つ隣4枚3枚見え、内側2つ隣4枚3枚見え、薄いカベ3枚カベ1枚カベのケースを除外)して書き足しました。
こちらの序列の表についても有料部分で掲載します。
3.456牌のカベ効果危険度(牌譜解析結果)
まずは、456牌の牌の危険度表から見ていきます。下表になります。
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