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2024年を総括&来年への思い

noteの担当から「今年の統括をお願いします」と言われたので記事を書いている。
まずはファンの皆さん、読者の皆さん、放送対局やnoteを見ていただき、ありがとうございました。来年もプロ活動とnoteを続けていこうと思います。

さて、鳳凰位三連覇の時を思い出すと心技体というか何事も思考と切る牌、そしてあがりや他の麻雀のことが私の指に集約されて、牌を切り出していたと思っている。
今はというと思考と指先がマッチしない。大変苦い思いをしている。
わかりやすいもので言えば、達人戦の時に「ツモ」と発生したらあがりの牌とは違う。盲牌のミスである。終わった後に荒さんから
「盲牌はしてもいいけど確認を怠ってはいけません」
とたしなめられたのである。
今年のリーグ戦では聴牌と思って切り出した牌が間違ったままにリーチと言ってしまう。単なる見間違いである。

鳳凰位三連覇し、次にタイトルを譲った時に藤原から
「古川さんの麻雀はとても進化していますね」
と評してくれた。その時は本当に嬉しかった。
そして今。あの時からは退化していると感じなくてはいけないのであるが、この違いは分かっているのである。ここでようやく考えて、自分で自分のミスを挙げてみてどんな対処法をしようと、直し方、そして麻雀のさばき方などシミュレーションして新たな古川孝次の麻雀を造らなくてはいけないと心底思っている。

今年はA1リーグは残留戦に入ってしまった。そして、最終節はもしかしたら、古川vs沢崎になりかねないところまでもつれてハラハラしたが、降格にはならずにセーフ。来年こそ台風の目になって、若手と打ち合いたいと思う。

統括とは言いながら、後ひとつ放送対局は残っている。
達人戦のプレーオフだ。12月8日に行われる。上位に荒さん、前原、佐々木、森山さん。逆転を伺うのが古川と沢崎。特に森山さんとは差が80ポイント。順位点が大きい麻雀だからトップラスを決めれば60ポイント変わる。そうじゃなくても、1着順ぐらいの素点を稼いで森山さんに届かせることも考えている。今年最後の大勝負にするつもりである。マイナスが多くても、決勝に残ってしまえば点棒はリセットしてのサドンデス。前回はトップからのラスラスで悔しい思いをした。決勝の舞台に戻れるように頑張ります。

そして、来年。タイトル戦は選んで出場するのはいつも通りのことである。そして、ついリーチ麻雀世界選手権が日本で行われる。私にも出場できるチャンスが巡ってきたと思っている。もちろん、連盟からの推薦を勝ち取らなくてはいけない。色々なタイトルを取った人がいる。第一線で活躍をしているプロ中のプロの人たち、将来を有望視している若手がいるならば、席は譲るつもりである。

しかし、本音を言えば、出たくて出たくて仕方ない。

というのも、第1回からこれまでリーチ麻雀世界選手権の時は海外で行われた。もちろん私は全部出て行くつもりであったのだが、大病の再発を海外でしてしまった時に大変に迷惑をかける。治療費はどうなるかは分からない。また、飛行機の中で再発したら命を落とすことにもなりかねない。ということで出場を辞退していた。今回は日本である。万が一があってもなんとかなるであろう。一発勝負で優勝してみたいのである。

「古川先生が来年A1に出れば、将棋の加藤一二三さんのプロ在籍した最後の年と近づくことになりますね。」
と言われ、加藤一二三さんと共に生前の小島武夫のこと思い出す。私の歳になった時の彼らの勝負の想いはどういうものであったかと今の私は思いを巡らすのである。

私もそんな歳になってしまった。
心して来年1年間を戦っていこうと思う。

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