【麻雀講座】AIで学ぶワンポイント麻雀戦術 Vol.3「降りながらも前進する」
・今回のテーマ「降りながらも前進する」
今回は「Suphx」の牌譜より
牌譜はこちら↓
https://tenhou.net/0/?log=2021010600gm-0029-0000-dd4ab437&tw=1
南二局 親 42000点持ちトップ目
ドラが対子のイーシャンテンで下家からリーチが入ったところ
[中] をポンできれば 7700 or 12000 のテンパイとなる為、リードを拡げるチャンスでもあります。実際、数巡後に対面から [中] が切られた時の「Suphx」の選択は…
「ポン」と発声したからには打牌は当然…
打 [九索]
下家のリーチに対してこの手で [二筒] を勝負するのは得では無いという「Suphx」の判断ですね。
①このまま親が流れても4万点以上持った1人浮のトップ目で残り2局。他3人の点数が競っている為、他家は残り2局2着取りおよびラス回避狙いでトップを狙わず安手で早和了りしてくれる可能性も高く、無理にリードを拡げなくてもトップで終われる確率が結構ある
② [中] をポンして [二筒] を勝負すれば 7700 or 12000 のテンパイとは言え、自身の待ちの [九萬] も [八筒] も下家のリーチに安全な牌では無い為、他2人から出る可能性が低く、待ちも愚形でそれほど和了れそうな形では無い
③無理に勝負して下家に放銃となった場合、リードが狭まる上に下家にはまだ親番が残っている為、トップを捲られてしまう可能性が高まる
という訳で、ここで降りを選択すること自体は普通なのですが、ただ降りるのではなく安全牌を切りながら和了れるルートを残すというのが今回のポイントですね。
[九索] を暗刻で持っていても役にはなりませんが、 [中] は3枚で役になる為、今後、安全牌が増えて危険牌を切らずにテンパイとれる局面になった場合、[九索] が3枚あるより [中] を3枚にしておいた方がリーチをかけずに和了れる利点があるということで、
リーチに対して勝負する気はないが、無理せずテンパイとれそうなら役有りの方が好都合な為、とりあえず [九索] と [中] を交換して役を付けてみたという選択でした。