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軽率に北陸へ行ったいつかの冬2

車掌さんも大変だと思った朝

城端線から降りた高校生の半分くらいが、氷見線に乗り換えるようだった。高岡駅の氷見線ホームは既に高校生で溢れている。昨日氷見に行った時に、この高校生は隣駅までだと確認してるから別に良いかなって思う。

入ってきた列車はボックス席だし、券売機みたいなのでスペース使ってるので、都会の電車に比べたら全然乗客が乗れない構造。

そして田舎の高校生は毎日乗ってる筈なのに、リュックは背負ったまま、奥に詰めるという想像力も皆無で、業を煮やした女性車掌さんが、あと一歩奥へ詰めろ!まだ乗ってない客おるんや!と、放送ではなく直接各車両を回って注意していた。顔見た感じでは乗ってる高校生のオツムの偏差値は高そうなのに、残念。

窓にもたれて立つぼくの周囲には女子高生ばかりで、ああ、これ乗車券とは別にお金払っても良いなって思った。

富山の女子高生はみんな可愛い。少なくともぼくが見た範囲では8割美少女だった。まぁマスク効果もあるんだろうけれど。

お喋りに興じる4人組はセーフだったが、スマホもいじらず目を閉じたり開けたりしている女の子に鼻血がバレた。

お願い騒がないで、よくあることなんで。そう願って一駅乗車する。高校生たちが降りていき、車掌さんが「途切れずに降りろ、降りたら列車から離れて歩け、立ち止まるな」と、アホみたいなアナウンスを繰り返す。バカなのか公共交通を利用している自覚がないのか。賢そうなのになぁ。実はそうでもないの?

そして驚いたことに、ぼくの鼻血に気づいた女の子は去り際にポケットティッシュをくれた。嘘、おじさんにそんな優しくしないで!泣いちゃうから!

氷見線の車窓

高校生が降りた車内は閑散としていて、旅行らしい夫婦以外は地元の人が数人だけ。ボックス席に座ってタオルとマスクを交換する。黒のマスクはアタマ悪そうに見えるので好きではないのだが、出血してる時はこれを使うしかない。幸い血は止まりそうで、このまま旅を続けられそうだ。

もったいないのでJKにもらったティッシュは大切に仕舞った。窓の外は朝陽が昇り始めていた。朧げな光線が温かい。昨日よりは気温は高くなりそうな感じだった。

素晴らしいとしか言えない雨晴

雨晴到着。駅からすぐの海岸まで歩く。

早朝の雨晴海岸
気嵐

普段見る機会もない気嵐があまりにも美しくて、波打ち際にカメラを置いて撮影しようと浜辺に降りていたら、おじいちゃんに注意されました。

命を粗末にしたらダメだみたいな感じで。え、そんなに耄碌してないですけど?まぁ無視するのも大人げないので言うことを聞いて遊歩道に戻った訳ですが、素直に戻った自分のチキン具合に、若干忸怩たる思いを感じました。うるせぇよジジィ!って怒鳴り返すヤングブラッド、いつ失ったんだろうって(もともと持ってない)

でもちょっと考えて、あれ自殺志願者に思われたのかな?と気づきました。アホか!ワシは108歳まで生きるんや!

それにしても雪の歩き方が分かりません。

ぱっと見て轍が出来てる場所が安全そうなのですが、踏まれてない雪の中を歩く方が滑らないような気がしました。人生滑って滑り倒しているぼくとしては、今さら雪で滑ってもどーってことないんですけど、先日泥酔して転んだ時に痛めた足が完治してないのですよ。

そして足を庇って連日無理な姿勢で歩いているので、尻とか腰とかふくらはぎの筋肉痛も癒えてない。なので旅先で転倒はご法度なのです。武家諸法度。御成敗式目。色即是空。

雪の中を歩くわけですから、せっかく乾かしたのにスニーカーはもうぐちょぐちょです。感じやすい女か!ってツッコミも空しい濡れ具合。

ソックスまで染み込んで指先が痛いくらい冷たいのです。装備を誤った感じですわ。なぜブーツで来なかった?もう靴を買うしかない。ソックスを買うしかない。

撮る写真もテキトー

そう思うのですが、このびちょびちょニューバランスで靴屋に行くのも恥ずかしい。でも一時の恥ですから、とにかく富山に出て靴を買うことにしました。

この時間帯で靴屋が開いているとは思えないので、まずは本日の第二目的地、越中宮崎に行ってから雪をものともしないお靴購入作戦です。無職なのに何やってんのかな?

マスターオブ富山

せっかく北陸に来たのに、吹雪に負けてしまってホテルの前の居酒屋にて焼き鳥を食べてしまった夕餉。しかも出発前日にも食べたチェーン店。

まぁ秋吉は北陸発祥だから!でもアレ福井県ですよね?泊まったのは富山県ですよね?蟹とかのどぐろとか食べないと、北陸三県民に暗殺されるって聞きますよね?

なので駅メモのマスターオブ富山を獲得した祝いとしては、地酒と海の幸をたらふく食ってやろうと思っていました。無職無収入が海の幸!死ねよというオーディエンスの声が鳴り止みません!ありがとう!

この時点で5年以上遊んでいるソシャゲ「駅メモ!」なんですけど、これ基本的に無課金でも楽しめるんですよ。ヒカキンじゃねぇよ、無課金だよ!

10個目のマスオブ、富山

まぁ毎月500円は支払った方が面白いけどね。500円支払うと、一ヶ月は何回でも遊べますからね。無課金だと一日12回ですよ。12回って家でじっとしててかつぼくレベルになると、全然余っちゃう回数なんですけどね。

でも課金した方がサービスの延命に繋がるんですよ。もっともっと遊びたいので、ゲームを愛しているなら課金は必至です。無収入なので500円が限界なんですけどね。明らかに500円どころじゃないですけどね。

ただこのゲームは、システム以外に致命的にカネがかかるのですよ。確かに無課金でも遊べるんですけど、遊ぶためには交通費というとんでもない課金が必要なんです。

陣取りゲームみたいなもんなんで、実際に移動しないとダメなんです。「駅メモ!」なんで移動は鉄道です。乗車券、特急券、北陸東北の新幹線ならグランクラスに乗りたいし、遠征先では美味しいモノを飲み食いしたい、もちろん宿泊費も要りますし、ホテヘル呼ぶならその資金も欠かせません!旅の恥は搔き捨て!

何を言ってんの?

という訳で無事最後の駅、越中宮崎に到着。今年二月に痛恨のミスで逃したマスターオブ富山、取りました。取るつもりもなかったけど、色々あって取りました。おめでとう!ありがとう!富山に戻って靴を買って、祝杯をあげることにしました。

そしてせっかく重たいカメラ持ってるんだから、明日から多少ちゃんと撮ろうとも思いましたとさ。

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