マヒトックス

土下座って一回やれちゃうと、次から躊躇なくできるよ。

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軽率にベトナムに行った話1

ベトナムってどこ? そもそもベトナムという国はどこにあるのか?これでも義務教育は終わっているので、何となくの場所は知っているんだけれど、正確な場所とか大きさなんてものは知らなかったぼくです。だって日常生活にベトナムってビタイチ関係なかったんだもの。弾劾されても困っちゃう。 当然文化など知識も皆無。ぼくにとってのベトナムとは、大昔のベトナム戦争とそれを扱った映画以上の情報がないのです。本当に失礼極まりなくて申し訳ないけれど。 しかしある時、ネットで見た一枚の写真にぼくは心

    • 【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話10

      風が強い一日 前輪に不調を感じましたが、軍曹に言ったところで何の解決にもならないと分かっていたので、ぼくは気合いでママチャリをこぎ続けました。朝から続く風は明らかに強くなっていて、時々突風と形容しても良いようなものが吹きました。 タイミングによっては追い風になって、楽に進めましたが、逆に向かい風でまともに進むこともできない時もありました。空は相変わず快晴ですが、とにかく今日は風が一番の敵でした。かぶっていると飛んでしまいそうな麦わら帽は、前カゴに入れて、数少ない着替えと

      • 【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話9

        夜釣り 軍曹が湯を沸かし、コンビニで買ったカップ麺を順番に作って食べていると、港というのか堤防の端に車を止めて釣りをしていたおじさんが、物珍しそうにやってきました。 こんなところで何をやっているのかと尋ねるおじさんに、軍曹は四国一周のサイクリングをしていると応えました。その応えが気に入ったのか、おじさんは大爆笑しました。竿が何本かあるから、良かったら釣りをするか?と言われて、ぼくらはラーメンを持って車の辺りまで移動しました。 釣り竿は三本あって、ぼくとムカイくん以外が

        • 【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話8

          最大の敵は身内だった 子どものいない伯父夫婦は、昔からぼくのことを息子のように可愛がってくれていたので、突然訪問したにもかかわらず、快く泊めてくれました。 伯父たちに軍曹に無理矢理四国一周のサイクリングに連れて行かれたこと、野宿を強いられたこと、我慢の限界が来て逃げたら殴られたこと、全員の食事代を支払わされたことなどを、誇張を含まず淡々と説明しました。 法曹界に勤める伯父は腕組みをして、ちょっとやりすぎかもなと呟きました。伯父が味方になってくれれば、百人力です。だからこ

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        軽率にベトナムに行った話1

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話7

          食べ放題2980円×6 旅館からぞろぞろと歩いて繁華街とは反対の方向に向かいました。反対方向とはいえ、市内の中心部です。15分ほどで到着したのは、ファミリー向けの焼き肉店でした。食べ放題の大きな看板が駐車場に掲げられています。 少し待たされたあと、コンロが二つ埋め込まれた大きなテーブル席に通されました。食べ放題のお店は初めてでしたが、ファミレスのサラダバーの要領で好きな肉を持って来て焼くようでした。 軍曹はビールを注文し、ぼくらもドリンクバーから飲み物を持って来ました

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話7

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話6

          罰としてのサイクリング 夕方から雨が強くなってきましたが、日没が来ても軍曹は走り続けます。しばらく真っ直ぐ道なりに進めと言われてから数時間、相変わらずぼくは先頭を走り続けました。途中休憩は一度だけで、既に6時間以上雨の中を進んでいました。 幸いこの日は一度もパンクはありませんが、肉体的にも精神的にも限界が近づいていました。ママチャリの隊列の横を、スピードを上げたクルマが雨水を撥ね飛ばして行きます。いっそのことクルマにぶつかって怪我してやろうかと何度も思いました。さすがに

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話6

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話5

          列車が走り出し、ぼくらは座席に座りました。座り込んだと表現する方が近いような脱力具合でした。窓に雨粒がつき始めたのを見て、ああ降り出したんだと思いました。 どうして軍曹は駅に来たんやろ? ぼくも思っていた疑問をシモカワくんは口にしました。おそらくマツダくんが軍曹に逃げたと知らせたんだろうと、ぼくらは結論づけました。それにしては10分ほどのタイムラグで軍曹が駅に現れたのは、少しおかしいとも思いましたが、考えても仕方ないと、ぼくらはそれ以上詮索するのをやめました。 通りかか

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話5

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話4

          初めて心地よく目覚めた朝 五日目。 この苦行で初めて、布団の上で目覚めました。寝起きの感覚を一言で表現すれば「睡眠の質が違う」でした。昨日までも疲れ切って落ちるように眠っていましたが、汗臭い身体で地べたに寝るのと、風呂に入って清潔な寝間着で布団に入るのとでは、雲泥の差がありました。 旅館の朝ご飯をたらふく食べ、ぼくらは愚直にママチャリにまたがりました。雨は上がっていますが、鉛色の空が低く見えます。天気予報では今日も雨とのことでした。昨日どこかに買い物に行った軍曹からカ

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話4

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話3

          雨の四日目 四日目、顔に降りかかる水滴で目覚めました。 昨日の警察官の言葉通り、雨が降ってきたようです。灰汁色の重たい雲から、細かい雨粒がぼくに向かって落ちてきました。滑り台から身を起こすと、遊具の中に潜り込んでいたシモカワくん以外は起きているようでした。 まだ小雨と形容できる小さな雨でしたが、この空の下でママチャリを何十キロもこぐかと思うと、寝起きから憂鬱でした。 シモカワくんを起こし、水飲み場で顔を洗って歯を磨くと、ぼくらはママチャリに跨がりました。 細かい雨

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話3

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話2

          三日目スタート、壊れ始める中学生 肌寒さと全身の痒みで目覚めると、青空が広がっていました。エヴァの知らない天井みたいですけど、天井はありません。眼前空。 虫除けスプレーの効果が切れたのか、色んなところに刺された痕があります。これ本当に蚊か?と思うような大きなものもありました。 背中に付いた砂利を払って立ち上がると、全身から汗の不快な臭いがして、ああ自分はチャリで四国一周させられてるんだと思い出しました。 相変わらずの筋肉痛ですが、昨日の朝ほど痛くはありません。それ以

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話2

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話1

          あたおか教師に連行された中2の夏 先日、甲賀流忍者!ぽんぽこさんが淡路島をチャリで一周するアワイチにチャレンジした動画が公開されました。 彼女は実兄であるピーナッツくんに続いて、昨年琵琶湖を一周するビワイチにも挑戦していました。ビワイチの動画を見た限り、もう二度とチャリでのチャレンジはしないだろうなって印象だったので、正直言って意外だなと思いました。 思いの他エモい動画に仕上がってるので、VTuber苦手な人にも是非とも見て欲しいです。 この動画を見ながら、中学二年

          【シコイチ】軽率にママチャリで四国一周した話1

          This is my average day.2024.06.23

          無意味に無駄に、今日も夜が明ける。 空が夏の色をしている。あと何回この空を見られるのかってセンチメンタルな思考はもう浮かばない。 ぼくは死なない。いや、ぼくは死ねない。余命なんかとっくに過ぎて、新しい医者は大丈夫ですよ!と宣言してくれたけど、それ全然大丈夫じゃないからね? 死ぬっつーから自堕落になったのに、今さら生きます、しんどいけど生きられますとか、責任者出せと言いたい。言いたいけれど、最初に死ぬって言ったじいちゃん先生は、既にあの世だ。抜け駆けすんな! 朝陽の当た

          This is my average day.2024.06.23

          軽率に不労所得で生きる方法(実践編)

          さて夢織という名の無職になった途端、全預貯金がゼロになったぼくですが、それでもまだ働かずに生きる術はありました。 それは趣味で続けている写真を使った、電子書籍の売り上げでした。 夢にまで見た不労所得、ぼくは既に達成していたのです! まぁ電子書籍を作るという作業があるので、正確には決して不労ではないのですけど。 ぼくはかつてプロとして広告写真を撮っていたのですが、自分のセンスと才能に見切りをつけたというか、自分は写真そのものに興味がないことに気づいたんですよ。 ぼくに

          軽率に不労所得で生きる方法(実践編)

          軽率に不労所得で生きる方法(始動編)

          夢織という名の無職5年目 朝起きたら貧乏でした。びっくりした。まぁ寝る前も貧乏だったので、特に問題はありません。 ぼくは某上場企業の本社に勤務していたのですが、2020年に社内歴代最年少で、関連会社の責任者になり、新年度から移籍しました。もちろん「やっぱり俺ってば優秀!超優秀!!」とド天狗になりまして、幹部職員の部下は全員年上という新天地で、鼻持ちならない上司を務めておりました。 2020年、何があったか覚えていますか? そうです、未曾有のコロナ禍です。関連会社に移籍

          軽率に不労所得で生きる方法(始動編)

          高校球児だった思い出(嘘)

          夏の風物詩は、甲子園!!(挨拶) 甲子園で見る、女子高生チアガールのパンチラ!! こう見えても高校球児でした。 中学の時から春夏合わせて、×回甲子園に行きましたし。 あれ?応援するのって、球児じゃないの? つーか、6年間で春夏×回甲子園って、どこか学校バレるじゃん!? いや、俺だって高校球児。 高校時代は毎日自分のタマを弄ってました。 今も弄ってます。 ボールとバットを駆使した個人練習なら、誰にも負けないくらいやってました。 ええ、毎晩。 試合経験も豊富

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          悲しみってのは、いつかの記憶のように不意に現れて、ぼくを混乱させる。

          今朝起こったことをありのままに告白しますが、嫌いにならないでください。 AKBを嫌いになっても、ぼくを嫌いにならないで! 歯磨きしながら屁をこいたら、洒落にならんレベルでウンコ漏らしました。 よくある可愛い一口ウンチとかじゃなくて、The 脱糞みたいな。 なんだろ?人としての尊厳どうこうではなく、ヒトとしての機能が失われてしまった感じ? どーにもならず、あーって声が出た。 パンイチだったけど、重みでパンツ下がりそうだったもの。 メルトダウンしないように、そーっと

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