[雑記]2021.2.17らくごの会を終えて
昨晩は、らくごの会でした。噺をきいて笑える・しんみりする、というのはぜいたくですね!ありがとうございました。
柳亭市童さんとは寺社フェス向源でご一緒しており、毎月の勉強会[新ネタおろし、久しぶりのネタを再演するの会]をしてくれています。
笑いながら思ったことがふたつ。「自分のものにするまで時間がかかる」「はらに抱える」ということについて、でした。
「自分のものにするまで時間がかかる」「はらに抱える」
落語家さんが噺を仕入れる。たとえば寿限無。
まくらで市童さんもお話になっていましたが、「寿限無」のながーい名前を言うことはできるが、噺としては出来なかったのです、と。
しかし、ここからさらに稽古して、何度も高座にかけて、と練っていくことになる。
噺の数を持っていることも求められるし、ひとつひとつの完成度も求められる。大変です。
ヴァイオリニストやピアニストなど音楽家は、楽譜をそのままひくことができるのは最低限でしょう。作曲家がどんな人で、どんなときに、なんのためにかいた音楽なのかどうなのか、と自分なりに解釈をしていく必要がありましょうか。本で調べたり、現地に足を運んだり、弾いてみて感じたり。
般若心経を字面で読むのは最低限。膨大な般若経のエッセンスで、登場人物が観音さまとサーリプトラさんで、内容が空で、大乗仏教への転換が書かれていて、と内容などを考えるのも必要。
そこにはどうしても人間の機微とか、歴史がからんでくる。噺の登場人物、作曲家、人間 舎利子。人の流れである、歴史。
・・・・どういうことなのかなァと「はらに抱える(日々 考える。インプットして、アウトプットして)」ことで、「自分のものにするまで時間がかかる」のは仕方ない。
歌手が自分の持ち歌を歌って歌って歌い込むみたいに。芸人さんが漫才やコントを劇場にたって、ほんのすこしセリフを変える・間を開けるなど、工夫していく。
1.「はらに抱える(日々 考える。インプットして、アウトプットして)」
2.「自分のものにするまで時間がかかる」
お坊さんが法話ネタを何本も持ってる、というのはすごいことです。たとえばYouTubeでバンバン動画あげてらっしゃる方々は、深い思索をつねにしてらっしゃる方なんだなとリスペクトです。
自分の場合
今回、お墓参りのカードゲームをつくっているわけですが(結局宣伝かーい)。
2015年からお寺や仏教をテーマにしたボードゲームをつくる。
寺まわりの文化「拝塔(お墓参り)」は取り上げるべき内容としてリストアップしてありました。(もともとはゲーム関係なくリストにいれてあったんですけど)
YouTube動画もそうですけど、なんでもかんでもゲームに作れるわけじゃなくて。「お墓参りカードゲーム」ができるまで2つきっかけがあったのですね。
ひとつは上記の、「自分のものにするまで時間がかかる」「はらに抱える」です。
わたしは「お坊さんとしてお墓参りに呼ばれる側」です。この「わたし」のお墓参りは、いままで敷地内の墓碑へのお参りだけでした。鎌倉より帰ってより数年ここに祖父母や養父のもとというマイリサキが増えました。「自分がお墓参りをする」が増えたわけです。「はらに抱える」きっかけができ機会が増えて、「自分のものにするまで時間がかか」った。
もうひとつはコロナです。お墓参りできない方々に接した。
機が熟した結果、今回2021年のお墓参りカードゲームが生まれたのですね。
そのあたりをどれだけゲームに落とし込めてるかといったら、かなり取りこぼしています。アウトプット難しいですね...。これには考えること&そして作り続けることでもっと上手くなっていきます。製作の経験から実感しています。
ぼくだけじゃない、お寺さまにもご活用してほしくて作っていますし。ふつうにカードゲームとして超面白いので、遊んでいただきたいです。
ご縁、ありがたいです
編集・製作でご一緒している石神さんにはほんと感謝です。クラウドファンディングでご支援いただいている方々には、ほんと感謝です。ありがとうございます!!
すでに印刷所さまにデータは入稿しました。あとは説明書などです。いつものようにコラムなどを記載したいと考えています。あとちょっとです。
2/23(火曜祝日)23:59まで、単品¥2500-で先行予約とか、1万円で説明書にあなたのお名前/寺院名/ペンネームを記載できるプランとか、2万円で既存のゲーム3作品をお得にゲットできたりとか、用意しています。
よかったら、ご一緒してください。または「こんなことやってる人がいるよ」とシェアしてもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
→ 3〜5人で遊べる!お墓参りがカードゲームに?!『盆暮れ正月両彼岸』をつくります! - クラウドファンディングCAMPFIRE
https://camp-fire.jp/projects/view/357020