見出し画像

【占い】鷹の目を持つ芸術家

 こんにちは、森岸真鳴です。いつもは先生時代のちょっと暗めの話とか、日本の神様に逢いに行った妄想エッセイとかを書いていますが、久々の単発ブログを上げます。

 占い師に聞いてみた

 就活が上手く行かなくて、いろいろ迷ったので最後の綱として私が頼ったのは占い。自分でも占うんだけれど、自分の事は占えないってよく言うから、人に頼んで占ってもらった。

 いままで3人くらいに見てもらうと、みな全員「芸術に向きます」というということ。

 思うのだけれど、これは普通の会社員には向かないって事なのかな。

 そっか……(;´・ω・)

 芸術はそれだけで生きていくにはとても厳しい世界だって知ってる。確かにそれで生きていきたいと思わなくもないけれど……。

 占いを通して分かったこと

 占いによると、私には権威が分からないという欠点があることが分かった。

権威。

社長だから、会長だから、賞をとったから、といった者に私は目の色を変えることがないのが欠点なのだと思う。それじゃあ、おべっかやお世辞を使わないといけない会社は無理だろうね。

 それに、雰囲気によるかもしれないけれど、私は「飲みにケーション」が嫌いだ。飲み会を大学時代からいくつか行った私が思ったことだ。友達と食べるときもたまに居づらさを感じるのに、ましてや会社の人と飲むなんてわけが分からなかった。

 *飲みにケーション……「飲み会」と「コミュニケーション」をかけ合わせた造語。宴会芸や、出し物、お酌などが含まれる。

 特にお酌がよく分からない、新人たちの宴会芸など狂気の沙汰だ。(講師時代にやらされて、本当にそう思った。)
「ゆとりだからそう思うんだろ」と思うかもしれないけれど、私は必要性を感じなかった。

 なんで、人に注がせるんだろう?

 なんで、芸を披露しないとだめなんだろう?

 なんで、お世辞を言わないといけないんだろう

 人を褒めることは得意だけれど、お世辞は言えない。だって嘘になるから。嘘を言ってまでメリットを引き出す必要がどこにあるんだろう。

 私はどうやら、典型的な日本企業の風潮には会わなかったようだ。

向こうに繋がる魔法使い

 もう一つ、占いとは少し違うけれど、生まれたときの運命をシンボライズしたものがあって、それによると私は「タカ」なのだという。

 鷹。

 空を滑空し、遠くの視点で物事を見ることができる鷹。
 私はどうやら、その癖があるらしい。今ではなく、一歩先の事を見ているのだという。あまり自覚はない。でも、講師ができなくなってからは、これからの未来のことを少しずつだけれど考えていくようになった。それが、これに続いているのだろうと思った。

 それともう一つ私の運命の中に「向こう側とつながる」というものがあるらしい。

向こう側。

 占いでも言われていた、非物質的な世界の思考を持つことができる人間なのだと。いわゆるスピリチュアルやファンタジーの世界の思考を持つ人間だという意味だ。

 これじゃ、先生に向かないよな。

 先生は、非物質的な世界にいる子ども達から緒を断ち切って、物質世界の住人にする仕事だからだ。

 最近の教育世界の方針を見ると、本当にそう思う。思考の効率化、多様なコミュニケーション方法の活用、主体的な活動への転換、それらはすべて、物質世界の住人にするための手段だと思った。

 非物質世界に生きている私が”教育”なんてできないんだろうね。講師時代に何度「その考え方は間違っている」と後ろ指をさされたことか。未熟であったこともあるのだろうけれど、私の考えてきたものすべてを否定されたこともあった。

 私のやりたい”教育”は、お偉い人達の”教育”とは違う。権威のわからない私には、声の上げ方が分からない。声を上げたところで、権威を持っている人の声の方がよく響く。

 やりづらい。

 社会に出て、本当にそう思った。でも、一つ救いなのは、私には想像の世界があるということ。こうして文字を連ねていれば、誰かが見てくれる、評価してくれる、もしかしたら広めてくれるかもしれない。

 この世界は物質的な世界だから、非物質的なものは否定されるべきものだろう。排除されるべきものだろう。

 それでも、私はこの世界を繋ぎ止めよう。二つの世界が再び出会うその時まで、文字で、言葉で、物語で繋ぎ止めよう。


援助金は私の創作物の印刷費に主に使用されます。 また、余裕があれば保護猫ちゃんにも使いたいなと思っています。よろしくお願いします。