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メモを取る、ただそれだけのことが難しい
私は、2つのことを同時にするのが苦手だ。
そのせいで困ることが、人の話を聞きながらメモを取れないこと。
メモを取るか話を聞くかどちらかにしないと、どちらも中途半端になってしまって、その結果、あれ…あの人はさっき何を話していたんだっけ?となってしまう。
そんな私は、まずはしっかりと話を聞き、あとからそれをメモするという方法がとてもやりやすい。
もしくは、あっ…ちょっと話が長くて覚えられないかもとなったら、要点だけをその辺の紙に書きなぐって、あとからそれをもとにわかりやすく纏め直すのでもいい。
けれどその方法が、会社では受け入れられない。
話の最中にメモを取らないと、なんでメモしないの?と怒られるし
あとから纏め直そうと雑に書いていると、もっと綺麗に書かないとそれで読めるの?あとから纏めるなんて二度手間で時間の無駄だ。とまた怒られる。
あとからメモするのでは抜けがあるかもしれないし、纏め直すのは二度手間で時間の無駄だと言うのはよくわかる。
わかるけれど、私にとってはそれがメモの取り方なのだ。
聞きながらメモ出来るようになりたくて、そんなことで怒られたくなくて、必死で練習もしたけれど、どうしても同時に出来なくて、悔しいを通り越して悲しくなってくる。
メモの取り方にだって、個性があってもいいじゃないか。
周りと同じように出来なくたって、それでミスなくやれていればいいじゃないか。
心の中でぼやきながら、口では、すみません…を繰り返す。
会社というものは、どうにも息苦しい。
不器用で、要領が悪くて、周りと同じように出来ない私には、とても居づらい場所だ。