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【感想】晴追町には、ひまりさんがいる。 恋と花火と図書館王子

消えた花火、電話ボックスの落書き、図書館司書の恋、親子が抱える傷と秘密。
今回も、晴追町で起こる謎を、大学生の春近とひまり、そして白くてもふもふのお犬様、有海さんが解決する。

誰しもみんな、もやもやした気持ちとか、ひっそりと胸に秘めた思いとか、口に出せない苦悩とか、何かしら抱えて生きているだろうけれど、現実の問題は物語のように綺麗に解決するばかりじゃない。
現実は、優しくない。

だからこそ物語には、優しい結末を求めたい。

ハッピーエンド至上主義を掲げているわけではなくて、例えそれが一般的にはハッピーなエンドでなくたって、切なくも優しいとか、悲しいけれど温かい涙が溢れるとか、そういう話。
それに、個人的にハッピーエンドの定義って難しいと思っている。
読み手がどう受けとろうとも、登場人物達が幸せであればそれはハッピーエンド?
かつて本好きの友人と議論した日々を思い出す…。

まあとにかく、晴追町には今日も謎があって、春近とひまりと有海さんがそれを解決しようと頑張っていて、優しい人達と温かさに溢れているのだ。

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