3月定植の無加温キュウリ栽培管理③
桜も散る頃になると、日差しも十分、気温も十分、樹姿も、節数・葉数も十分確保され大柄に仕上がってます。
そして5月、6月に入ります。
○灌水
灌水の量は一概には言えません。
確実なのは葉数、果実数が増えるほど必要な水分量は多くなります。
葉数や花数の増減に伴い灌水の量も調整します。
観察するところは生長点の艶(ツヤ)です!
十分吸水出来ていれば艶々、何らかで不足傾向であれば艶は少ない。
朝イチに要チェック。
○葉かき
以下、2024年5月追加と訂正
5月、6月といえども、朝晩の最低気温が15℃(くらい)あると、換気はほぼ全開に近いくらいになります。
換気が開くほど、『節は短いが、肥大は進むので、引き続き葉かきはゆっくり』です。茎を間延びさせない。
葉数が増える分だけ蒸れるので、たとえ最低気温が8℃くらいであっても、
ある程度は換気を開ける形で通風を確保。最低気温が15℃もあればほぼ全開。
しかし、無加温栽培では曇雨天後や若干の冷え込みで葉水を持ち、ベト病が発症することはよくあります。
注意したいのは、
・ベド病に罹った葉を取りすぎない。
・かん水は控えない(天気に応じて通常通り行う)
となります。
以上、追加と訂正と訂正しました。
それまでは気温が比較的低いので、葉かき展開と除去もゆっくりでした、
しかしその頃になると気温もグングン上昇するので、
発育展開もグングンと早まります。
作業を妨げる葉や大きな葉、古い葉など、積極的に除去。
葉が生まれるスピードの方が除去する手入れより圧倒的に早いので、
そのような管理でも全く問題ないです。
○摘芯
日中の気温はどんどん上がります。
朝晩の気温が20℃未満であればその日較差の温度で、肥大伴う
枝質、バランスとなります。
しかし、気温は日を追うごとに高くなりますから、放任がずっと続く
ことはありません。
だいたい4節から5節程度伸ばした頃より、生長点と雌花の開花位置の距離が広がってきます。
そうなると摘芯しないと果実肥大が進まなくなるので、芯先で摘芯します。
一方で梅雨に入ると気温は上がりづらくな李ます。
そのまま後半、終盤まで繰り返し適度に摘芯となります。