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Rework with『可愛くてごめん』に参加して世界にお届けする話

Rework with『可愛くてごめん』に挑戦したお話、いよいよ曲の流れに沿って解説(ネタばらし?)です。

でもその前に。

リリースにはジャケット画像が必要です。私の場合イラストも描くので自分で作るんですが、他の人もやりそうなアニメ絵や「ちゅーたん」に寄せた絵は、試してはみたけれど納得がいかず。それに逆に目立たない。結局以前描いたイラストを採用。

ギターがフェルナンデスのZO-3ですね。ピンクのZO-3。私がまだ使っているものです。フェルナンデス倒産のニュース、ショックでした。この絵を旧Twitterに載せたとき、フェルナンデス公式さんから「いいね」をいただいて、嬉しかったことを思い出します。

さて、曲です。

もうダウンロードしたよとか、リストに入れたよとか、ブックマークしたよと言う神のような方は、ぜひ聴きながらお読みください。

イントロ

まず最初のふわあっとした音は元の音源で中間部にあるハープのパートを引き伸ばしたり重ねたものです。そこにチャイムでキラキラ感を足しています。

「ごめん」「ざまあ」「Chu」強調その1、「可愛くてご〜め〜ん」と遠くから聴こえてきます。

…からのモータウン風イントロに行きます。
ドラムは原曲のBメロとブリッジから持ってきて、ハイハットを除いたものです。

鈴と傘の柄で手作りしたタンバリンとカスタネットが効いています。

「バウン」とベースヴォーカルが少し入っています。ささやかなビーチ・ボーイズ要素です。これは私の声です。高音は出なくなりましたが低音はまだ出ます。

クロマティック・パーカッションを外したことで、ピアノが前に出ますね。

一番

歌の入りで楽器を減らします。

テンポを落としたことで、かぴさんのヴォーカルがよりスゥィ〜トになってますね。

グリグリしたベースがいいです。Ben Folds Five感が出てます。

Bメロからサビで再びモータウン風に盛り上げます。

サビでは小刻みにタンバリンのリズムが入りますが、これは打ち込み。

「ざまあ」は、ディストーション、フェイザー、リヴァーヴなどイフェクトを掛けまくった声を重ねて、もっと「ざまあ」な感じにしました。これはAdoさんの「歌ってみた」を意識しました。

よく聴くと後ろで「チーン」と、仏壇のお鈴のような音がします。

…これは実際仏壇のお鈴です。「ざまあ」感を強調するため入れました。

最近のお鈴は小さくて可愛い。ちなみにこういうお鈴は大抵「ファ」の音です。なぜか。

二番

ここでAメロのカノン進行を強調すべく、弦楽四重奏風のストリングスを。これも打ち込みです。
バヨリン2本、ビオラ、チェロ。譜面的には極シンプルですが、細かく音量を調整して自然なアンサンブルに仕上げました。

ブリッジ

ここは元の音源のピアノ、ドラム、ベースを強調して、バンド感を上げています。歌詞の中でも主張の強い部分なので、ロックよりの音がよく合います。

間奏

ピアノを強調。更に「パラッパラッパー…」とフリューゲルホルンが入ります。一気にAOR感とか、バート・バカラック感とか、『誰よりも好きなのに』感が出ます。「ハレ」な感じです。

これも打ち込みですが、打ち込みで自然なフリューゲルに聴こえるようにするのは中々難しかったので、なんか頑張った感がわかる(ようなわからないような)DAWのスクショを貼っておきます。

一瞬なんですけどね。

リフレインからのコーダ

ここで一旦音数が減るのは原曲も同じですが、20%遅くしたことで、かぴさんのブレスがより強調されます。

再び音が増えて勢いよくエンディングへ。

まだ最後のミッションがあります。「Chu」を、というか、編集で「ちゅるっ ちゅる」にして、あざとい可愛さで終わります。

いかがでしょうか。

貧相な制作環境で、家族が野球や競馬に歓声を上げる週末のリビングで生まれ変わった『可愛くてごめん』です。

このテンポで聴き慣れてしまうと、原曲が速い速い。

主な配信サービスで大抵聴けるので、ぜひ聴いてみてください。日本以外でも配信されています。実際Spotifyでは日本以外で多く聴いていただいているようです。

がんばれニッポン

日本の皆さんもぜひ。できればダウンロードしていただけると嬉しいです。


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