Rework with 「ハナミズキ」に参加して勝手に一青窈さんとデュエットを実現した。②
①話で、Rework with 「ハナミズキ」参加を決意、言葉遊び満載のハナミズキ魔改造を企んだ私に訪れた変化とは?
TuneCore様の特設ページから、「ハナミズキ」のパラデータをダウンロードし、まずはパート毎の音を聴きます。
これが本当に興味深いのです。完成した「ハナミズキ」は何百回聴いたかわかりませんが、トラックの一つ一つには、本来聴くチャンスがない生々しい音が記録されていました。
ストリングスのパートには楽器をつがえたり下ろしたりするノイズが。リズム・セクションでは、演奏後手応えを感じたらしき(どなたなのかはわかりませんが)「…Oh, yeah!」という声もありました(この声も使いたいと思いましたが、実現はしませんでした)。何より、一青窈さんの息遣いまでわかるヴォーカル・トラックが素晴らしく、もうこれだけで「ハナミズキ〜独唱」として発表したい(ダメじゃん)くらい。
全トラックを調整無しでまとめたものをスマホに落とし、数日繰り返し聴き込みました。一流のプロの調整なしの演奏は圧巻でした。こんな「ハナミズキ」聴いたことない。
聴きたいですか?
再配布出来ないのでダメです。
こんな凄い素材をほぼ自由に使っていいよと言われているのに、私ったら魔改造しておばあちゃんの歌にしようとしていたわけで。
私の灰赤紫色の脳細胞が、全く別の方向性を打ち出します。
1.テンポは変えない
BPM71で録られた音源の良さを最大限活かす。
2.演奏時間を伸ばさない
元々5分半ほどある曲に色々付け足すとどんどん 長くなるので、トータルの長さを原曲と同じくらいに収める。
3.自分のボーカルで新しいパートを作る
ただのリミックスにせず、自分の声、言葉を織り込む。
4.原曲を愛する人を裏切らない
…精神論です。
私は音楽を作ったり絵を描いたりするのは週末の数時間だけです。週末でも家事を優先します。さらにこの数ヶ月、親族が大きな病気をして、猛暑の昼も、仕事の後の夜も対応に飛び回っていました。心も体も疲弊し、制作の作業は進まなくなりました。
それでも家族の理解もあり、8月半ばには自分のヴォーカルを録ってまとめるだけというところまで来ました。スタジオは、自宅の普段洗濯物を干している部屋。開けた押入に向かって歌います。
…しかし、声が出ない。
長年喉に悪い仕事をしてきて、傷めつけた喉でした。以前は3オクターブ半出てたのです。いつも腫れているような感覚のある喉は、やはり衰えていました。さらに、ちゃんとスタジオで録音した一青さんの声と、「押入れブース」の音質が合わない。
歌をやめてギター・ソロにしようか…
ここで諦めるわけにいかない。
音楽を発信する側の仕事をしたいと、大手レコード会社を受けて、大学名であっさり落とされてから燻り続けた長い年月。
果てない夢をちゃんと終わらせるのだ。
何度も録りなおし、音質調整の出来るアプリを探し出し、違和感を少し解消。
最後にどうしても呼びたかったゲストを召喚。
中2の時親に買ってもらった、店で2番めに安かったアコースティックギター「モーリス」君です!
今まで誰にも聴かれることなく、ごめんね。
短いフレーズを録音・追加して、満足完璧とは言えずとも、Now that is done.I hope you don't mind.です。
さあ、ここまで読んでいただいたあなた。
聴きたいですか聴きたくなりましたよねいや聴かせたいです聴いていただきたいですお願いします!
次回③話、最終回、解説と合わせてリンクを掲載します。
ここまで読んでいただいて、次が待てるもんか、今すぐ聴かせろという方、こちらへ。
https://linkco.re/uDtbaVsX
https://music.youtube.com/watch?v=jffzN008Se0&si=Fbb9UrCsAF4u-KyK
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