玉ねぎ~栄養と効能と保存方法~
玉ねぎは江戸時代に日本に渡来し、明治時代に本格的な栽培が始まる。
ユリ科ネギ属に属している多年草
日本で栽培されている玉ねぎは辛味成分の強い東ヨーロッパ系の品種が主流
スーパーなどで見かける玉ねぎは数種ある
よく見かける茶色の皮の玉ねぎは
「黄玉葱(きたまねぎ)」
春先にしか店頭に並ばない
「新玉葱(しんたまねぎ)」
通常の玉ねぎを干さずに収穫してすぐのものを「新玉ねぎ」と総称して販売している
収穫時期が春頃になるため新玉ねぎは年中食べられるものではない。
新玉ねぎには新玉ねぎ用の品種
「早生」や「白玉ねぎ」などがある。
甘みが強いので食べ方としては生食がおすすめ
新玉ねぎの旬は4月から5月になる
サラダなど生食に適していて彩りに使われる
「赤玉葱(あかたまねぎ)」
茎の部分も余すことなく使える
「葉玉葱(はたまねぎ)」
シチューなどに使われるミニサイズの玉葱
「ペコロス」
栄養成分と効能
ケルセチン
ポリフェノール類の中のフラボノイドで強い抗酸化作用やガン細胞阻害作用などの効能がありがん予防(特に胃がん)効果がある
ヒスタミンの生成や分泌を抑える効能がある
アトピーや喘息の症状の改善
花粉症予防の効果
脂肪の燃焼、排出を促進したり脂肪の吸収を抑える効果
ダイエット効果やアンチエイジング効果
硫化アリル
消化液の分泌を助ける効能がある
食欲増進効果や疲労回復効果に必要なビタミンB1の吸収を促す
血液の凝固や血栓を防ぐため血液サラサラ効果や血液中の中性脂肪を減らしたり神経を沈静化させる効能があるため催眠効果がある
血液をサラサラにするので、動脈硬化や高血圧予防効果、血行促進効果など血液を健康にする効果
硫化プロピル
空気に触れて酸化するとトリスルフィドになる
長時間の加熱でセバリンという物質に変化する
中性脂肪値やコレステロール値を下げる効能
血液サラサラ効果や動脈硬化予防、
高血圧予防、血栓予防など
硫化アリルと同様に血液を健康にする効果
糖尿病予防効果がある
ケルセチン
熱に強く、水溶性ですが加熱することで抽出しやすくなる
玉ねぎの皮茶(中身よりも皮に多く含まれる)
油と同時に摂取すると吸収力がアップする
オリーブオイルやココナッツオイルをほんの少し加えて飲むと効果的
空腹時に飲むとさらに効果があがる
冷やすと少し苦味が出るので、苦手な方は温かくして砂糖や蜂蜜を加えて飲むとのみやすくなる
お茶として飲みにくいと感じた方は、
味噌汁や煮物を作るときの水の分量を少し減らしてその分を玉ねぎ茶に変えることで美味しく摂取することができる。
黒たまジャム
ケルセチンを摂取しやすく調理したもの
ジャムとしてだけではなくそのまま毎日スプーンに1杯食べることでサプリメント代わりに
砂糖の代わりに黒砂糖を使用し黒酢を加えて煮詰めているので疲労回復はもちろん、アンチエイジング効果も。
豚肉玉ねぎ
硫化アリルは油で調理することで分解されにくい
揚げ物や炒め物に適していて、煮物などをするときは先に油でさっと炒めたものを使うのがおすすめ
ビタミンB1を多く含む豚肉と一緒に調理する
生で使用する場合は細かく刻んでドレッシングに加えたり薄くスライスしてサラダに混ぜてる
玉ねぎのドレッシング漬け
薄くスライスした玉ねぎに塩コショウ・酢・サラダ油を入れて和えるだけの簡単調理
瓶に入れて1日ほど置けば完成で、野菜サラダに混ぜ込むだけで美味しいサラダに
硫化アリルの中の分類の一つで生の玉ねぎや長ネギに含まれる辛味成分が「硫化プロピル」
加熱するとトリスルフィドに変化し、さらに長時間の加熱でセパエンという甘み成分に変化する
加熱するとなくなると言われています
同じ効果の成分が名前を変えてパワーアップしていくイメージ
加熱することで生の玉ねぎの辛味より、食べやすい甘味へ変化するため炒めたり、煮込んだりする料理法で上手に摂取することが可能
玉ねぎが目にしみない方法
皮をむいた玉ねぎを電子レンジで30秒加熱する
逆に冷蔵庫で冷やすだけで目にしみる成分が飛び散るのを抑制できる
細胞を潰すことで目にしみる成分が飛び散りやすくなる
包丁はキレの良いものを使い玉ねぎの繊維にそって切るようにする
換気扇をまわすだけでも刺激を抑えることができる
玉ねぎを切ると涙が出るのは?
ニラやニンニクにも含まれる「アリイナーゼ」
さらに別に玉ねぎにしか含まれない「LSF」という成分が大きく関係している
選び方
固く、見た目はしっかり乾燥していて茶色い皮がピンと張り、艶のあるもので全体的にまん丸なもの
保存方法
通常料理に使う黄玉ねぎはお店ではネットに入れられていたり透明な袋に入ったりバラバラで山積みにされた状態で店頭に並びます。
黄玉ねぎは新玉ねぎや赤玉ねぎとはちがい比較的長期保存が可能
保存方法をまちがえるとカビが発生したり傷んだりしてしまいます
新玉ねぎや赤玉ねぎなどは水分が多いため日持ちは2~3日と短め
黄玉ねぎはきちんと保存すれば2ヶ月以上の長期保存が可能
湿度が苦手なので、湿度が高いところに置いておくとカビが発生したり、根や茎が伸びてしまう
ただ吊るすのではなく、風通しの良い日の当たらない涼しいところに吊るす必要がある
普通常温で保存します
実は比較的温度は低め(0~5℃前後)の場所の方が保存には適している
気温が高めの夏場は常温で置いておくと長持ちしないため、冷蔵庫で保存する
野菜室は湿度が高めを好む葉物の野菜に適しているため湿度を苦手とする玉ねぎにはむかない
野菜室ではなく冷蔵庫で保存する
サイトを転載してます
https://gourmet-note.jp/posts/754
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