心理療法ACTで前向きな自分になるPart.1
皆さまお疲れ様です。
今回はあまり心理学系の記事を出していなかったので、
心理療法の一つであるACT(アクト)についてご紹介したいと思います。
この心理療法ACTは「アクセプタンス・コミットメントセラピー」の略で、
自身の思考や感情を受け容れながら、自分自身が大切にしたい価値観に向かって行動していくことを促す心理療法です。
つまり、不安に苛まれることなく自分の思考や感情を大切にして
行動していくことにコミットしていく心理療法となります。
このACTを紹介した本で、一番私が読みやすかった本を一冊紹介したいと思います。
それが、イギリスの精神科医ラス・ハリス氏の著書『自信がなくても行動すれば自信はあとからついてくるーマインドフルネスと心理療法で人生が変わるー』(筑摩書房、岩下慶一訳、2021年)です。
今回はこの本のおすすめポイントを2点Part.1とPart.2に分けてそれぞれ紹介していこうと思います。
「価値」と「目標」の違いを知る
皆さんは何か始めたとき、上手くいかなくて挫折したことはあるでしょうか?
私は何度もあります(笑)
そういった時無理と思ったら辞めることも一つの選択肢ですが、
折角始めたことを辞めるのは気が引ける時もありますよね。
この本では、何かを始めたとき自信を持つためのヒントが書かれています。
まず自信を持てない背景には、以下の5つの理由があります。
期待が大きすぎる
自己評価が厳しい
恐れに囚われている
経験が不足している
スキルが不足している
この5つの理由が生まれる背景には、「目標」と「価値」を混同していることが関係しているとラス・ハリス氏は述べています。
目標:望む結果のこと。目標自体は継続的ではなく、叶ったら本人の中で終了となる。
価値:現在の行動について望まれる質のこと。
また、人間としてどう行動したいかを表すもの。そして、価値は叶ったら成就されるものではない。
つまり何かを始めたとき目標=結果にばかり焦点をあててしまっている
ので、不安や上手くいかないことばかり考えてしまい、
自信を持つことができなくなってしまっている状態に陥ってしまいます。
そのため、その行動の「価値」に焦点をあてることで自分の中でモチベーションにつなげていくことができます。
「自分はどうなりたいか」、「成し遂げたときどうなっていたいか」を考えることで自信を失わずに済むとラス・ハリス氏は説いています。
次回Part.2では、その自信を維持するために必要な「自信のサイクル」について紹介していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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