Wizardry外伝「五つの試練」エディット注意点
この記事を書くに至った経緯
https://note.com/maharaju33/n/nb5df58fcdb7b
Wizardry外伝「五つの試練」は、もともと2006年に
発売されたソフトウェアです。それが最近になって
Steamというサイトで再現され、ウェブ上に
エディターが存在しています。
ただ、エディターのマニュアルなどは存在しないため
2006年版のマニュアルを持っている方が
解説サイトを作ってくださってなければ、
エディターは使いこなす「人を選ぶ」ソフトかも知れません。
そこで、初心者にとって重要と思われる事を
書いていこうと思います。
1)「両側に壁を配置」しないと外側から通過可能
迷宮の壁を設置する方法は3種類あります。
1)-1 マップチップ
マップチップを配置できればよいのだけれど
それは現実的には難しい方法となっています。
というのも、コの字型の行き止まりの上下左右
だけで4種、その1方向に扉があるもの、2方向に
扉があるもの、3方向に扉があるものと、かなりの
種類の位置を覚えないと使いこなせないためです。
1)-2 部屋を配置
部屋の起点となる所から対角の終点となる所まで
ドラッグ&ドロップ?する感じ。
光学マウスが壊れてるとやりづらい。
そして光学マウスはすぐ壊れる。(個人の感想です。)
1)-3 壁となるラインを引く
私が思うには、これが一番現実的な方法。
扉は後から「扉を配置」で壁に取り付けるもの。
いずれにせよ、ラインを引いた後に
前述の「両側に壁(扉)を配置」をこまめに
やらないと、壁は内側からは通れないけど
外側からは通れてしまう、というのがデフォルト設定。
これを知らないと「ラインがつながってない扱いに
なってる?バグってる?」と戸惑う事になるので
最初に知っておきたい事です。
特に迷宮内に「岩」を設置する場合。
白く光る空間が露出し、
ぶつかると死亡みたいな事になったかと。
2)モンスターの出没設定
フロアごとに、3つの「テーブル」を設定し
高確率、中確率、低確率の3段階で
どのモンスターが出るかを割り振る事ができる
のですが、高確率のモンスターしか設定してないと
中確率、低確率では「何も出没しない」のではなく
登録番号00番のモンスターが出現する事になります。
3)モンスター出現数の設定
各フロアごとの名称、罠レベル、罠テレポート
での転送フロア、転移呪文での転移フロアなどを
画面下の方で設定するのですが、その一番右端に
そのフロアでエンカウントするモンスターの
「テーブル」を選択します。3つのテーブル
それぞれが黄ゾーン、緑ゾーン、赤ゾーンと対応。
出現確率はデフォルトが100%(エリアに入ると
確実にエンカウント)ですが、「出現数」の
デフォルトは0ですから、設定を変更しないと
「出現率100%なのに出現しない?!」
みたいな事になってしまいます。ありがちなミス。
なお、モンスターが出ない設定にしてた時期が長いと
更新してもすぐには反映されない事もあります。
(例えばモンスター作成に3日かけ、その間どこの
フロアもエンカウント設定をしてなかった場合など。)
「個人の感想」ですが、「非公開」でのテストプレイ中は
特に多いような氣がしてます。そういう場合は
特に必要がなくても2F用のモンスターが1Fに出るように
して更新してダウンロードしてみたり、また1F用の
モンスターに戻したりを繰り返して、出ない設定が
上書きされるのを待つしかないかも知れません。
( 余談ですが、
2006年版を持ってる方の場合は、2006年版で作成
してからアップロードしてるようなので、そういうのを
体験してない可能性がありますね。作成日と
更新日が非常に近い場合は2006年版での作成かと。)
4)モンスター図鑑の設定
例えば00番から50番までのモンスターを作成したとします。
オープニングで、ランダムでモンスターが表示されては
消えて行き、次々にまた他のモンスターが表示されるのですが
30番までしか表示させたくない場合は「最大数」を30とする。
実際は00~30だと31種ですが。
その中で、例えば骨の出たゾンビの画像などをオープニングで
表示させたくない場合は、そのゾンビの設定で
「オープニングで表示不可」にチェックを入れておく。
それによって繰り上げで31番とか32番のモンスターが
表示されるようになるわけではありません。
あくまで30番のモンスターまで。その上でゾンビは表示しない。
そういう設定になります。
5)NPCの画像設定
NPCの画像も、モンスターCGからも選べます。
それと別に、NPC専用のCGからも選べます。
NPC専用のCGの中には、人物画像だけでなく
プールの画像などもあります。
そして、両方を採用した場合、
例えばNPCのCGがプールで、
モンスター画像がフェアリーだった場合、
プールの前にフェアリーがいる画像となる・・・
はずです。両方を人間型の画像にした場合、
画像が重なるのだけれど、片方は隠れて
見えない、という事になったりもします。
片方はNo Imageのままで大丈夫です。
6)「シナリオファイルの更新」ボタンを押さないと
エディターの入口画面に自作シナリオの一覧があり、
「更新日」が表示されているのですが、これは実際は
ちょっとのぞいてみただけでも「更新日」とされます。
しかし実際は「シナリオ公開設定」の「公開ツール」
にある「シナリオファイルの更新」ボタンを押さないと
更新されませんので、注意が必要です。「更新日」は
更新日にしてほしいと要望を出した所、一時採用して
いただけたのですが、バグなどの絡みがあってか
今は元に戻っています。(2024年10月30日現在。)
なお「非公開」状態でテストプレイに使っていた
#1のデータは、#2をテストプレイする際に
#1が「公開中」だと使用不能になってしまう、
という具合。なので常にテストプレイもできる状態に
しておきたい私の場合は、#1は何も変更してなくても
#2の最新版を「非公開」でダウンロードしたい場合
#1も一旦「非公開」にし「テストプレイ用シナリオ」
としても存続させた上で、また「公開中」に戻す事も
あるのですが、それでも「更新日」更新となります。
7)城の看板(おふれ書き)はエンディングと同じ所で設定
「データ各種」の「迷宮のメッセージ」の「看板:エンディング」の中にに、「エンディング」と並んで「城の看板」というのも入っています。そこで設定します。
ご覧の通りです。
8)敵ボスなどを無敵に近くする設定
何となく、こうだろうなと憶測はできるものの
モンスター側が強化されるのか、冒険者側が強化されるのか
ハッキリしないと設定しづらいですよね。
参照:Wizardry外伝~5つの試練~@Wiki
https://w.atwiki.jp/wiz-fo/pages/325.html#id_d3c9f3a7
9)「キャラクタ」はテストプレイでしか使えない
上の画像のように、「データ各種」の中に
「キャラクタ」という項目があり、
「戦士1」などの名前や能力を変更できるのですが
せっかく変更しても、それだけでは「戦士1」みたいな
名前のが出てくるだけです。これは「非公開」状態の
シナリオで「テストプレイ」する際に、
「町外れ」の「ユーティリティー」で
「テストキャラクタを呼ぶ」を実行した場合だけ出るようです。
・・・かと思いきや、結局、テストプレイでテストキャラクタを
読み込んでも、戦士1~忍者2、ロード3などの強力なキャラが
出るだけで、自分が編集したキャラクターは出ませんでした。
HP9999などで、強すぎて何のテストにもならないけど・・・。
10)謎のNumber:000
Wizardry外伝 五つの試練:
NEWシナリオエディタを触ってみる。その2 アイテム編https://genshokuto.com/diary/archives/17400
罠の識別・解除、隠し扉発見、あるいは攻撃力などなど
様々な所で+(%)などを選択するとNumber:000
などという表示が出てくるのですが、これは000のまま
だと「何もプラスされない」という事です!
Number:99だと能力値(特性値)+99です。
特性値のMAXが18のシナリオでも+99されて
ぶっ飛んだ攻撃力になるという事!!
(私の自作シナリオだと奇跡のガントレットと
神秘のアミュレットがそういう設定。)
類似したものとしてBook_IDというのがあります。
(アイテムに魔法効果の下から6番目くらいの
「書物」を付加した場合に出てきます。)
これはアイテムと000~255のメッセージの一つ
を関連づけるものです。メッセージは999まで
可能なようですが「使う」で開けるメッセージは
255まで。キャンプ中の回復呪文などより
優先されて発動。FFタクティクスの
「ゲルモニーク聖典」のような書物にできるという事。
参照:CtrlキーとFキーを同時に押して下記ページ内検索
http://park3.wakwak.com/~pierrot/fft/co_3.html
11)基本設定では、呪い装備は全てAC+1
この事はエディット解説サイトでもふれられてますがhttps://www.creative-impulse.net/wizardry-the-five-ordeals-scenario-editor-game-rules-message-and-item/
呪いの効果で一律ACを+1にする効果を外す。(性別・性格・種族等で呪われた場合に+1とする。それ以外はアイテムの設定AC)
という文言だったのが、10月18日に以下のように変わりました。
「性格で呪われた場合」の文言よりも
「一律AC+1を解除できる」にばかり目が行ってて
奇跡のガントレットのAC-3をチャラにして
AC+99(ほぼ無敵)にするアイテムと共存させる
AC+3のアイテムというのを作っていたのですが、
善か悪でないと装備できないけど中立でないと呪われる
という扱いづらいもの。だけれども、テストしてみると
あれれ・・・AC+97・・・となって初めて
「性格で呪われた場合AC+1」にきづいたのが
'24年10月の文言変更とほぼ同じタイミングでした。
12)エレベーターは10フロアごとでないと入れなくなる
地下1階から地下20階まで直行できるような設定にすると
エレベーターを設置したスペースに入れなくなり、
転移呪文で移動しても何もできずにフリーズみたいな
状況におちいるだけです。
1~10などの10フロア以内でないと機能しません。
13)呪文の書のようなアイテムで呪文を習得する設定
下記の記事で解説しています。
Wizardry外伝 五つの試練 呪文の変更・再編https://note.com/maharaju33/n/ne3ff292417e5
店でアイテムに魔法をこめる為に(自作#4開発日誌)
https://note.com/maharaju33/n/ne12361278e50
フラグ関連の話 (メッセージ関連も少し)https://note.com/maharaju33/n/n5f82ff98d864
ウィザードリィ外伝&暗闇の迷宮https://note.com/maharaju33/n/n93b3bab7cbd9