マホ

マハは、スペイン語で『小粋な淑女』マホは『小粋な伊達男』 読書会|映画会|哲学対話|オ…

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マハは、スペイン語で『小粋な淑女』マホは『小粋な伊達男』 読書会|映画会|哲学対話|オープンダイアローグ|美術|旅|ふしぎ発見|パワースポット|世界五大宗教聖地巡礼『良い作品とは、触れた後に違う自分となってしまう作品』人の意見を否定しない。分人主義。noteは、長めの感想を投稿。

最近の記事

最新短編『息吹』『分人主義』を考えてみる。本当の自分を探す苦しさ。

2024年9月29日開催。 平野敬一郎さん自身も参加される、最新短編集「富士山」に掲載されている「息吹」読書会に参加させて頂きました。 平野さんは、自身とって好きな作家で、一番会いたかった作家さんの一人でした。 なぜ好きになったか・・・。 それは10数年前、何気なくNHKの番組を観ていた時。 その言葉が、耳に入って来ました。 「分人主義」?? 分人主義の「分人」とは、対人関係や環境ごとに異なる人格を持つこと指す言葉で、従来の「個人」の概念とは異なり、分人主義では一

    • 『イグアナの娘』『半身』呪いの連鎖からの解放の物語

      2024年9月28日(土)に開催された猫町倶楽部・二村組読書会。 課題本:萩尾望都「イグアナの娘」「半神」の感想を書かせて頂きます。 ネタバレを多く含みますので、読まれる方はご承知置きください。 『イグアナの娘』 「イグアナの娘」は、生まれた自分の娘を、イグアナに見えてしまい愛せない母。 母から愛されず苦しく娘の物語ですが、母と娘の問題を扱った作品の中でもとても好きな作品の一つとなりました。 たった54ページの中に、非常に多くの気づきを得ることが出来る事が出来ました。

      • これからの時代を生き抜くための文化人類学入門

        まさに価値観を揺さぶる一冊。 とっても、面白く読ませて頂きました。 「ありがとう」という言葉を持たないプナンの人達。 性行為と子供が結びついていない部族。 たくましさを得るために年長者の男性に口唇性交をする部族などなど。 自分の常識でははかりしれない文化があることに驚きの連続となる読書体験でした。 そこで本の副題にもある「これからの時代を生き抜くために」。この文化人類学がどのように役立つのかな?という問いに対して書きたいと思います。 考えたのは 「異なる文化とどう折り

      最新短編『息吹』『分人主義』を考えてみる。本当の自分を探す苦しさ。