見出し画像

後ろ姿

 哀愁漂う男の後ろ姿ではなく、これはわたしの後ろ姿。なぜか男前とかよく言われるけど、絶対それは褒め言葉ではない。薄々わかっている。

 意志を感じる?いや、あの石の段を登るのか〜と、重い身体と気持ち、ついでに呼吸を整えているだけ。

 「リーダー」という言葉の意味は、日本で認知されている「指導者」とは異なる。欧米では「山を登り続ける人間」「人間成長という山の頂に向かって登り続ける人物」をリーダーという。その人物の周りに多くの人が集まってくるのは、結果に過ぎない。(田坂、2013)

 人についてきてもらうために山に登るのではなく、ただひたすらに山道を登り続けるから人がついてくる。それが結果として「リーダー」とよばれるときもある。(同上)

 うむ。ただひたすら山に登るならわたしにもできるかも。なんなら、すでにやってるし。

 そうはいっても、こんなわたしにホントに人がついてくるのかいつも不安。自信なさげ。ついつい下を向いてしまう。大事な大事なプレゼンテーション資料を書いているが、書きながらこんなことを言っていいのか躊躇する。成長してるんだろうかわたし。後輩たちの「成長」につなげられるのだろうかわたし。

 言葉を超えて大切な何かが伝わる言霊、問われるのは体験、ギリギリの体験の中で現実との悪戦苦闘の中で掴んだこと、自分にとっての真実を語ること、人生の体験で掴んだ真実を語らなければならない。(田坂、2013)

 うむ。これならいけるかも、伝えられるかも。骨格は固まった。さ、腹を据えて語りましょう。

引用文献
田坂広志(2013).なぜ,我々はマネジメントの道を歩むのか人間の出会いが生み出す「最高のアート」.株式会社PHP研究所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?