寒いと休むヨルダン人、アラブ人。
先週からやっと始まった活動ですが、ここ2、3日でまた寒さがぶり返してきて、今日は今週に入って2回目の休みとなりました。早朝の気温は、−1℃まで下がっているような寒い日々が続いています。昨晩、配属先のセンター長から「こんばんは。明日は寒いので仕事は休みです。家にいてください。」と連絡が来ました。
そもそもヨルダンに来ることになる前までは、「中東といえば砂漠が広がっていて、とにかく暑い」というイメージばかりが先行し、冬が存在するなんて思ってもいませんでした。首都のアンマンでは雪が降ることもある…と、訓練中に聞いた時には驚きました。
ヨルダンでは短い春と秋を含む四季があって、冬は氷点下まで気温が下がることもあります。寒くなる1月は学校も長い冬休みになって、ヨルダンで暮らす人々はあまり外に出て活動することなく、ゆっくりと家でシャーイ(紅茶)を飲みながら家族と過ごしている…そんなイメージです。でも家の中があったかいかといえばそうではなくて。ヨルダンは石造りの家がほとんどなので、底冷えする寒さです。
そんなヨルダンの厳しい寒さを救ってくれるのが、ガスストーブ。ストーブはこっちではアラビア語でソーバと呼びますが、ヨルダンではプロパンガスのボンベを直接ストーブに繋げたガスストーブが一般的です。
私の自宅はリビングスペースが広いので、部屋全体はなかなか温まらず、一度ストーブの前に座るとなかなかそこから離れられない状況。でも、ストーブを付けっぱなしにしておくと、一酸化炭素中毒で死亡してしまうこともあるので、定期的に換気が必要です。ストーブにも換気を促すことが書かれています。
せっかく僅かに温まった部屋も、換気で窓を開けた途端にリセットされます。
さらに、ガスボンベを使用しているので、ガスがいつ切れてしまうのかヒヤヒヤしながら暖をとっています。ちなみにガスがなくなったら、電話をするとガス屋さんがトラックで新しいボンベを持って来てくれます。ボンベ一つで7JD(約1050円)です。
今のところヨルダンでの一人暮らしが始まったその日に購入したガスが、1ヶ月を経過しても交換することなく同じものを使えていますが、それは、寝室ではコンセントに挿して使う電気ストーブを併用しているからだと思います。が、今この記事を書いている時に、電気ストーブのオレンジの明かりが少し強くなったかと思えば、いきなり電気が落ちて消えました。故障したようです。どうしよう。
そのような状況に伴って、今日はのんびりと過ごしていましたが、個人的な感覚としては、学校や仕事を「休みにするほどの寒さではない」と感じています。でも、寒い時に飲む、ヨルダンの人が淹れてくれる砂糖たっぷり入ったセージのシャーイ(紅茶)は本当に美味しいです。