東京のモスクでのイフタール体験
ラマダン期間だった4月上旬、東京にあるモスク「東京ジャーミイ」のイフタールに参加した。
(イフタールとは、ラマダン中の1ヶ月間で食べられる断食明けの食事(時間的には晩ご飯)のことである)
これまで神戸モスクには行ったことはあったけど、東京ジャーミイに行くのは初めてだった。
とても立派で綺麗なモスクで、日本にこのような規模のモスクがあることに驚きだった。
イスラム教徒以外は、イフタールに参加するには事前の申し込みが必要だったので、参加する2週間前にネットで申し込みを済ませておいた。
当日は、18時過ぎからイフタール開始だが、メールの案内の通り、17時半ごろにはモスクに着いたので、館内を見学した。
モスク内には様々な国籍の人たちがいて、すれ違った人が「アッサラームアレイクム」と挨拶をしてくれるなど、日本にいることを忘れさせるような空間だった。
1階には、イスラム関連の書籍や雑貨を販売するスペースや、イフタールを食べるための広いホール、他にもハラール食品を販売しているショップもあった。
2階には礼拝堂があり、入り口に置いてあるスカーフで髪を隠してから中に入った。
しばらく礼拝所でボーッとした後、18時になったので、1階に降りてイフタールを受け取りに行った。
1階のホールでは、ホールの中央を境にして、右半分に男性、左半分に女性が座るように案内された。(家族連れは、男性でも女性側にいた)
案内された円卓には、他の人たちも座っており、たまたま近くに座ったトルコ人の女性と話をしながら食事した。
円卓の中心には水とデーツも置かれており、ヨルダンで習った通り、デーツを先に食べてからイフタールの食事を食べた。
イフタールのメニューはどれも美味しく、あっという間に食べてしまった。
食事を終えて帰る頃には、イフタールを食べるために配膳の列に並んでいる、礼拝を終えたイスラム教徒の方達がたくさんいて驚いた。
断食をしていない私たちの方が早く食事にありつけて、一日断食をしていてもっとお腹が空いている彼らの方が、イフタールを受け取るのに長い列に並ばないといけないのは大変だなと思った。
皆さんとても穏やかな様子で並んでいた。
イフタール自体は無料で食べられるものの、イフタールは寄付によって実施されているため、ホールの入り口に置いてある箱に寄付をしてから帰った。
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ヨルダンにいる時にはあれほど身近だったラマダンも、日本に帰ってきたら一切感じることができないでいた。
でも、この日イフタールに参加して、久しぶりにイスラム文化を体験することができたし、東京ジャーミイで出会ったムスリムの方々が親切にしてくれたおかげで、とても良い時間を過ごすことができた。
全員で同じタイミングで食事をするという、ラマダンの時にしか味わえない一体感を感じることができたことも、すごく嬉しかった。
ラマダン期間以外でも、東京ジャーミイを見学することは可能なので、ぜひ異文化を体験しに訪れるのをお勧めする。
ヨルダンでラマダンを過ごした時のイフタールについては、以下の記事があるので、良ければ読んでみてください。
(どの料理もとっても美味しかったから、また食べたいな〜)