見出し画像

1年ぶりにヨルダンに戻ったら、街中からペプシが消えていた

NGOの駐在員として、数週間前にヨルダンに戻ってきた。
しばらくの間は、ヨルダンにいると思う。

去年の10月末、JICA海外協力隊としてのヨルダンでの2年間の任期を終えて、日本に帰国した。

その時も、「次いつヨルダンに戻ってこれるやろう」と思うよりかは、「またすぐヨルダンに戻ってくるんやろうな」なんて漠然と思っていた。
けど、こんなにすぐに戻ってくることになるとは(笑)

本来なら、中東の別の国に駐在する予定だったけど、今の中東情勢下でいろんな事情があり、ヨルダンに駐在することに。

ヨルダンは大好きな国なので、また住むことができてとっても嬉しい。
ヨルダンにご縁があるのかな、なんて勝手に思いながら、前回とはまた違う組織、違う街、違う暮らしを楽しもうと思います。

1年経って変わったこと

1年経ってみて変わったなぁと気づいたことの一つは、街中からペプシやセブンアップが消えたこと。

代わりにこの「MATRIX(マトリックス)」というヨルダン産の謎飲料に置き換わっていた。

あとはこの「SINALCO(シナルコ?)」というブランドの炭酸飲料もよく見かける。(調べてみたらドイツ発のブランドらしい)

アラビア語のカリグラフィーが可愛いシナルコ
まさかのイラク産

炭酸飲料は専らこれらの「マトリックス」や「シナルコ」に置き換わったが、人々は今でも「ペプシ」「セブンアップ」と呼んでいる。

まあそもそも「コーラ」と呼ぶ人はおらず、昔からヨルダンでは「ペプシ」と呼ぶのが主流だった。(コカコーラも以前はよく売られていたが)

レインボーストリートには、かつて
こんなデカデカとしたペプシの広告があった

少し古い記事だが、昨年2023年10月から続いているガザ地区の人道危機により、93%のヨルダン人が、イスラエルの軍事侵攻を支える欧米企業の製品をボイコットする運動(BDS運動)に参加しているという。

他にも、BDS運動が以下の状況を生み出している。
・ヨルダンの一部のスタバが閉店
・フランス資本の大型スーパー「カルフール」のヨルダン撤退

あれだけヨルダン各地に展開していたカルフールが、2024年11月上旬に、ヨルダンから完全撤退することになったことには、とても驚いた。

カルフールは、一部の店舗や支店において、大量虐殺に加担しているイスラエル兵に対するギフトパッケージを提供したり、そのようなイスラエル兵を支援するための寄付金を募ったりしていることが非難の原因となっている。

今や、カルフールがあった場所には「ハイパーマックス」という新しいブランドのスーパーに置き換わっている。

日々状況が目まぐるしく変化する周辺国に囲まれているヨルダンだが、相変わらずヨルダンでは平和な日常が続いている。

だけど、ヨルダン人の半数以上がパレスチナ系と言われることもあり、人々の心の中では、パレスチナへの連帯(と、イスラエルへの反発)を確実に高めているんだろうなと思った。

アンマンにある文房具屋の入り口





いいなと思ったら応援しよう!

マハ 🇯🇴
よろしければサポートお願いします!サポートいただけると、次の投稿への励みになります。