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全力で気合いを抜きたい2021年。

放っておくと気合いが入ってしまう案件をそれなりに抱えている。しかし、その気合いをどうにか抜かなければならない。

振り返ってみると、大学受験も就職試験も気合いを入れて準備はしたが、本番は気合いが抜けていた。大学受験は「受かってるわけない」と思って合格発表を見に行かなかったし、就活の最終試験は「本屋の仕事は意外と力仕事」と意気揚々と話しているうちに時間がきて「受かったらいいけど、自分らしく喋ったしええか」と開き直っていたら、どちらもうまくいった。

テレビの仕事を始めてからは、いやおうなしに気合いが入って、たくさん空回りもしたけれど、その分たくさん得たものがあった。あっという間に20代が終わり、勝負の30代を迎えた。しかし、「勝負の」とか言ってるようではうまくいかない、と今は思う。

20代は「実力をつけるため」に気合いを入れていたけど、30代は「成功するため」に気合いを入れていたと思う。成功するためには政治も覚えなきゃね、とかそういう話ではなく、単純に力んでいた(政治がいるかどうかは別の話)。

40代になって自分のできないことは任せて、色んなことがすんなり諦められるようになった。昔は自分より面白いVTRが作れる人がいたら悔しかったけど、今は「ラッキー。仲間になってもらおう」と思う。

「成功するため」に気合いを入れることは間違っていないと思うが、自分には合っていないとやっとわかった。去年40歳になり、ずいぶん気合いの入り方が変わったなと思ったら、今までに経験したことのない案件をいくつも抱えるようになった。奥田民生が「気を抜け 手を抜くな」と歌っていたのを、ふと思い出す。

何を抱えているのかまだ言えないので、非常にあいまいな話で申し訳ないのだが、とりあえず思っていた以上に面白い40代のスタートを切れています、という話。