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むかしむかしあるところに『ソガのプワジ』という番組がありました。②

<つづきです>

2011年4月から始まった『真夜中パンチィ』のコンセプトは「青少年のため生バラエティ」でした。

このコンセプトになったのは理由があります。

僕が演出を担当し、2011年2月に放送した特番『15だった夜』が好評だったからです。「今だから言える15歳の時のアホな話」をテーマにしたバラエティで、そのコンセプトを若い出演者たちの番組に引き継ぎました。

『真夜中パンチィ』は45分の生放送。ソーセージの3人に女性アシスタントを加えた4人で番組はスタートしました。

ちょっとお色気ありのコーナーはプリマ旦那にお願いしました。毎日視聴者の男性の家をグラビアアイドルと訪ねて、男性がプリマ旦那との勝負に勝てばグラビアアイドルが生着替えしてくれますが、負けると視聴者に向けてのみ着替える…という企画でした。

予算の関係で携帯電話を使って中継したのですが、まだ技術が伴っておらずかなりガビガビの画質での放送となりました。

でも面白かったんです。男性の必死な姿が可愛らしく見えて、ただのお色気コーナーにはしていないという自負はありましたし、プリマ旦那は生放送の限られた尺で最大限やってくれていました。

出演者たちは若くて多くの女性ファンがいるのにそこをあえて外すような方向性は、別に尖っていたわけではなく、自分たちの面白いと思うことを5組とただ実現したかっただけでした。

今でもよく覚えているのが、かつて10代の頃カツアゲによく遭っていたスタッフが、カツアゲをした経験のある男性(格闘家の卵でした)のところに行き「なぜそんなことをするのか?」と聞きに行くという企画です。

黒歴史も煩悩もまとめて番組にしたい…そういう思いでした。

しかし45分の生放送はあっという間に終わってしまいます。僕は20代の頃に『ちちんぷいぷい』という生放送の番組を4年やっていたので、そこにはある程度自身がありました。

ただ、5組にとっては相当大変な仕事だったと思います。不慣れな生放送なうえに時間も限られている。何より、それも含めて演出する術を僕が持っていませんでした。

視聴率は出ませんでした。

もがいてもがいて、なんとか活路を見出そうとしていた矢先、番組のリニューアルが命じられます。

番組開始からたった1か月後のことでした。

<つづく>

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