とーます模話のこざこざシリーズ 29「わたしも俳句をつくりたい① ~【蔦茂る 埋もれ隠るる 一軒家【夏】ほか】~」
タイトルかえました(笑)。
①蔦茂る 埋もれ隠るる 一軒家【夏】
②仕舞屋の 蔦ひからびて くたびれし【秋】
③蔦の葉や 色づくまえに のさばれり【秋】
④行き帰り おなじアゲハと すれ違う【夏】
⑤半額の 李(スモモ)4つで 飽食す【夏】
⑥歯にしみる 冷えし李の おやつ食ぶ【夏】
【解説1】①~③
下町の路地には、植木なんかも趣があって、
じろじろみるのははばかられますが…
こっそりみつつ、散策をたのしんでいます。
蔦なんかも誘導されていて、
自慢のお宅なんかもあるようです。
まれに廃屋に茂る蔦をみて、
驚きとともに…目を奪われる瞬間があったりします。
そんなことを思い出しながら書きました。
三囲神社をごぞんじでしょうか?
江戸時代の宝井其角さんの
句碑があったと思います。
遊(ゆふ)た地(ち)や 田(た)を見(み)めくりの 神(かみ)ならば
という、雨ごいの句で有名になった神社だそうですね。
隅田川の向島側にある神社ですが、
時々お詣りに行きます。
彼の作風がわかる情報がウィキペディアに出ています。
そこには、向井去来と師の芭蕉の会話のエピソードが出ています。
「其角は本当に巧みですね。ちょっと、ノミが喰いついただけの事を、誰がここまで言い尽くせるでしょう」と向井去来がいうと、芭蕉が応えて「確かに。彼は藤原定家卿だよ。ちょっとしたことを、大げさに表現する(=修辞が巧みである)と評されたのに似ているね」と言った。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とあります。
私は昔から其角さんが気になる存在で…
名月や畳の上に松の影
のような正統派の俳句もありながら、
夕涼みよくぞ男に生まれけり
のような滑稽な感じの作品もあります。
其角さんの話は、また後日にしたいと思っています。
其角さんのような俳句を手本に、
いつかよい作品が書けたらいいなあと、
思っています。
①~③は、其角さんのように書けたらなあ、
そんな感じで書いてみました。
なんちゃって。
【解説2】④
アゲハ蝶をみるのが楽しみです。
用事があって、行き帰りに同じ道を通ると、
もしかしたら行きにみた蝶と同じ蝶なのでは?
などと考えることがあります。
なんか、うれしいですよね。
【解説3】⑤、⑥
桃が好きですが…
高価なんで、少し安い李を買ったりします。
すっぱいのにあたると…ちょっと残念ですが、
それもまた味わいがあるもんですよね。
今回はこんな感じでした。
また俳句を作りたいですね。
それではまた。
【©tomasu mowa 2024】