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「あのマンガ、もう一回だけ読ましてくれ…」15〈サケトレインマンガ⑤~フリートーク編1 孤独のグルメ、川崎のぼる先生、田村信先生、山上たつひこ先生 ほか〉

模話1「好きなマンガを、思い出したら語ろう」

模話2「最近読んでないでしょ?」

模話1「不思議なことに、音楽もそうだけど…結構思い出したりすると、覚えているのよ、ストーリーとか」

模話2「記憶力はいいほうだよね」

模話1「記憶違いはけっこうあるけどね」

模話2「あしたのジョーのさ…泪橋に行ったらさ…いまジョーの像が立ってるの知ってる?」

模話1「見たよ。泪橋って、明治通りのところにあって…川はもうないのは知ってるよね?」

模話2「うん。かなり以前の話だよね」

模話1「孤独のグルメに出てくる豚肉いための店が近くにあったの知ってる?」

模話2「あったってことは閉店したってことね?」

模話1「残念ながらね、きぬ川という食堂の記録が食べログに出ているよ」

模話2「いろは会商店街のところね…知る人ぞ知る場所ですからね」

模話1「かなり様変わりして…雰囲気は変わっていたよ」

模話2「あしたのジョーは覚えているわけ?」

模話1「だいたい。でも、目の前にあったら読むね。細かいとこは忘れてるだろうし…ハリマオとかの話また読みたいかな」

模話2「梶原一騎先生の原作のものはかなり読んだよね」

模話1「そうだね。エピソードもおもしろいしね」

模話2「ちょっと引く話も多いけどね」

模話1「川崎のぼる先生はたいへんだったかもね…しかし、巨人の星のとき川崎先生は野球のことあまり詳しくないってきいたよね。だから、少し体の動きがかわってるだとか聞いたことあったな。でも、巨人の星の苦労がのちのフットボール鷹の大成功につながってめでたしめでたし…」

模話2「川崎のぼる先生って、我々の小学校時代にはかなり影響力のある作品を描かれていたのよね」

模話1「荒野の少年イサムは山川惣治さんの荒野の少年が原作だけど…昔テレビ番組の8ミリ上映会みたいなやつがあってさ…小学校の頃、子ども会で夏休みとか夜に公会堂に集まってみるんだよね…そのときに荒野の少年イサムを見た覚えがあるよ。テレビでもやってたよね。6発の拳銃の弾を早く詰めて、3発は命中させるみたいな話とかさ…憧れた~」

模話2「いなかっぺ大将に巨人の星にてんとう虫の歌かな?」

模話1「特に、いなかっぺ大将は兄貴の小学〇年生掲載の作品を読んでたけど、とにかく笑った…最初は結構熱血柔道ものだったのに…けっこうシュールなギャグマンガとか、シリアスな母ちゃんみたいな話とかさ…」

模話2「大ちゃんにはお母さんがいなかったんだよね」

模話1「てんとう虫の歌もそういう話だった」

模話2「しかし、ギャグマンガとしてもすごかったよね」

模話1「ちんはたりっていう中国人の転校生だったかな? 帽子をとると凶暴になって拳法の達人になって暴れまわるんだけど…帽子をかぶるとかわいいやさしい子に戻るんだよね。三つ目がとおるとちょっと似てる?(笑)」

模話2「ボクは花ちゃんが上京して、キクちゃんと一緒にレストランに行く話が大好きだったね。大ちゃんは勘違いしてポテトチップがぽてーっとして大盛りでこってりしたものが出てくると思って注文する話。あらかじめ二人の女性にはたくさんのおいしいものを注文していたから、キクちゃんと花ちゃんが大ちゃんに食べさせてあげるんだけど…キクちゃんと花ちゃんは恋敵だから、競争して大ちゃんに食べさせるうちに…大ちゃんの口の中に大量の食べ物が入れられるオチなんだけどね。すごくおもしろんだよ」

模話1「コミックスで出ていた廉価版みたいないなかっぺ大将を買って読んでたよ。擬音語、擬態語も松本零士先生なみにおもしろくてさ…子どもの頃は兄貴の小学〇年生が届くと兄貴より先に全部読んでたな(笑)」

模話2「当時はドラえもんも始まったあとだったしね…小学〇年生はマガジン並みに楽しみな本だったよね…子どもたちには」

模話1「子どもの頃のマンガのツボって人それぞれだと思うけど、誰もが深く影響を受けて、後々の嗜好を決めるきっかけになったと思うよ」

模話2「もわくんの嗜好に大きく影響を及ぼした小学校時代のマンガ作品は何よ?」

模話1「たくさんありすぎるけど…やっぱり腹を抱えて、失神するくらい笑ったマンガって、そんなに数多くはないんだよ。ほんとに笑ったのはコンタロウ先生の1・2のアッホ!とかできんボーイとか、がきデカ、いなかっぺ大将、赤塚不二夫先生のマンガとかだよね」

模話2「特に好きだった…今思い出す作品は?」

模話1「やっぱり田村信先生のできんボーイかな? かわいいんだよね。キャラクターが…くだらなすぎて面白かったし(笑)。山上たつひこ先生に少し似てる感じはあったけど、ぜんぜん別のものとしてがきデカもできんボーイも何回も何回もコミックスを読み返してた。そのたびに笑ってたよ(笑)」

模話2「がきデカで好きなギャグってかジングルってか…何が好きだった?」

模話1「福島君、え!・ら!・い!…でドラムロールやってくす玉が割れるやるやつかな(笑)。あとは、おとうさんがきっちりとお辞儀するやつね(笑)。なんかおかしかったな~」

模話2「(笑)。続く~」